過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/05/14(月) 01:11:47.14 ID:ZeyKWid5o


 彼が行方不明になってしまってからも、その思いは変わらなかった。
 せめて生きていてくれと、それだけ願っていた。死ねば全てが終わってしまうから。
 そしてアンディは生きて私の目の前に姿を現してくれた。故にそれが何よりも嬉しい。

「……このコーヒーは、苦いな」

 そして、その一言すらも私には嬉しい。
 それは人間らしい言葉だ。かつての彼はコーヒーなど飲みたがらなかったし、味を気にしたことなど一度も無かった。
 呪いは解けていっている。その事実に私は頬を緩ませながら、彼の名を呼ぶ。

「アンディ、」

 直後、アンディの心臓を刃が貫いた。




 好機を俺は逃さなかった。
 復讐の好機。俺はこのアンディと呼ばれた悪魔憑きを殺す機会を窺っていたのだ。
 だから旧知の人間と会い普通に会話を交わす今は、好機以外の何物でもなかった。
 悪魔憑きはかつての名を呼ばれるとその力を失う。

 俺はこの悪魔憑きの能力を詳しくは知らない。ただ怖ろしく頑丈で、怖ろしく強いということだけ。
 皆殺しにされた仲間から聞いたそれだけの情報で戦いを挑むのは愚計だ。
 故に近くの町でそれらしき奴を発見してからは、ずっと様子を窺っていた。
 しかし、こんなに早く絶好の機会が来るとは。思わず俺は高笑いを上げ、




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