過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/14(月) 21:26:33.14 ID:FCEbJPeuo

「話は終わりか?」
「……」
 サラが黙っていると、男は気にせず続けた。
「なら、こっちの話も聞いてもらおうか」
 下がっていた視線を持ちあげる。男が笑みを浮かべていた。ただし目は笑っていない。
「ケニーが死んじまって手が足りなくなった。新しい召使いが必要だ」
「……だから?」
「お前がなれ」
 その声と同時、サラの目に激痛が走った。

 男はミスターサラマンダーと呼ばれている。
 サラと同じく火蜥蜴の悪魔と契約した悪魔憑きだ。能力は同じく火炎。および火炎に対する耐性。
 つまり、たとえ彼が火炎能力を使用したところでサラに傷を与えることはできない。サラの方からも同様だ
(そのはずなのに!)
 押さえた右目が焼け爛れているのが分かった。ミスターが放った火炎球によるものだ。

「クソアマにはまず躾が必要だ」
 飛んできた二発目を身を捻ってかわそうとしたが、避けきれない。かすめた箇所にも激痛。
 格の違いということか。あちらの火炎はこちらの皮膚を貫くようだった。
 悲鳴とも苦悶ともつかない声をもらし、懐から拳銃を取り出す。使徒から奪ったそれを、ミスターに向けて撃つ。
 弾丸は彼に触れることもなく、蒸発して消えた。

 つまり。現時点こちらの攻撃は一つもなく、彼の攻撃はこちらに痛撃を与えるということである。
(勝ち目があるとすれば)
 あちらはとりあえずこちらを殺す気はないということ。
 サラは傍らの西洋鎧に飛び付いた。その剣を抜きとる。
 そして直後に背中からの激痛にのけ反る。



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