過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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◆2PnxfuTa8.
[saga]
2012/03/25(日) 06:11:21.37 ID:LHHBFT2R0
「私の名前は……」
「いえ、貴女の名前を聞いているのではありません
貴女の名前は今から私が決めますので」
「……はい」
「安心しなさい、大人しく言うことを聞いている分には貴女は運が良い子供でいられるのですから」
その言葉にどう答えれば良いか解らないほどには、その子供はまだ子供だった。
ブギーはにこりと微笑む。
「そうですねえ、じゃあ“クライン”とで呼びましょうか
気に入った代案があれば積極的に提案して良いですよ」
「……はい」
ひとまずまともに働かせてくれるらしいことが解りクラインは安堵の溜息を漏らす。
自分と一緒に売られてきた娘達が此処まで来る途中で“試用”されたり“廃棄”されたりしたところを見たからなおのこと。
「ちなみに“クライン”というのはこのように書きます」
メモに『Kline』と書いてみせる。
「どういう意味なんですか?」
クラインはメモの字をジッと眺めて、やっと喋った。
「やっと喋ってくれましたね、小さいという意味です」
「え?」
「小さいんですから小さいで悪いことなんて無いでしょう?
ではクライン、貴方がこれから世話をする蟲のことについて少しばかり説明しましょうか
そこにお掛けなさい」
「……はい」
「先ほど貴方を詰めた箱に入っていた蟲は私の飼っている蟲の中でも凶暴な方でしてね
生き物と見ると見境なく襲いかかります
が、戦闘能力は大したこと有りません
飛びかかられたら適当に叩き落としてください
さて、貴女に世話してもらうのはこの子達です」
そう言ってブギーは先ほどまで生肉を投げ込んでいた箱を開ける。
次の瞬間、箱の中から色とりどりの美しい蝶が現れて部屋中を極彩に彩った。
「蟲使いですから、これくらい容易いことですよ
貴方にまず世話していただくのはこれ、よろしいですか?
理解していただけたならばまずはこの砂糖をこの皿の半分程の水に溶かしたものを準備してきてください」
その幻想的で蠱惑的な光景にクラインの恐怖は薄れ、ただただ幻惑され魅了されていた。
クラインはブギーに従い皿と砂糖を持って準備を開始した。
【ブギーマンは笑ってる 第二話「サードアイ」 続】
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