過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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232:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 18:23:50.92 ID:AwOwht7To

 それはまるで――夢の中のようで。
 ぼんやりと。さまざまのことが。浮かんでは消え。
 過去と現在と未来とが邂逅し。混ざってどろりと溶け合った。

以下略



233:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 18:24:41.63 ID:AwOwht7To

 進む方向が前、というのに何か理由があったわけではない。周囲三百六十度全てが開けていた。
 だが、自分の進むべき道、と考えたときに自然と"前進"しか選択肢に残らなかった。
 弟はきっと、この先にいる。

以下略



234:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 18:25:27.39 ID:AwOwht7To

 彼女は躊躇なく能力を解き放った。
 いくつもの火球が暗闇に浮かびあがり、前方の暗闇に吸い込まれる。
 手応えはあったが効いている気配はなく、彼女はさらに能力を強める。
 火炎によって轟音と強風が巻き起こり、サラの髪を逆立たせる。
以下略



235:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 18:26:09.48 ID:AwOwht7To

 業火の中でそんな余裕はなかったはずだが。
 サラは左手首に付けた腕時計だけは庇おうとした。
 彼女が悪魔憑きになったあの夜の火事の中で、幸運にも残った弟の形見だった。
 もちろん無駄なことは分かっていたけれど。それでもこれだけは守りたかった。
以下略



236:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 18:26:41.28 ID:AwOwht7To

 しばらくして、目を開けようとした。
「開けちゃだめ」
 声がして、瞼をとどめた。
 ただ、代わりに声が漏れた。
以下略



237:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 18:27:16.98 ID:AwOwht7To

 何かが弾けた。
「こんな傷では償えない!」
 それは喉のひくつきに遮られかけたが。それでも抱きしめられたまま、彼女は言わずにいられなかった。
「あなたを捧げてしまったわたしは……」
以下略



238:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 18:28:30.37 ID:AwOwht7To

 星空が見えた。遠い遠い小さな輝きが、静かに地上に降り注いでいた。
 彼女は黒い湖に浮かんでいるようだった。
 呆けたまま見上げる。全てが通り過ぎてしまっていることを実感した。

以下略



239:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 18:30:47.36 ID:AwOwht7To
終わりです。付き合ってもらってどうもでした
文章に試行錯誤してて、自分でもどこかおかしいなと思ってるところなんで、もしよかったらアドバイスもらえるとありがたいです
またちょこちょこ書かせてもらいにきます


240:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/05/16(水) 21:17:18.17 ID:iivviPJDO
話が短めだったせいか主人公が一人でひたすら突き進む形式のせいかキャラの色々な顔が見られなかったのが惜しいなあと
敵味方問わず色んなキャラとの会話、とくに日常っぽさをもっと見たかったり


241:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/16(水) 21:18:04.26 ID:iivviPJDO
まあ偉そうに指摘できるほど自分も書いてないですけどね!!


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