過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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51:ほいッスる ◆2PnxfuTa8.[saga ]
2012/03/26(月) 21:25:40.58 ID:EKup6GzM0
「遅い!」

 地面から沸き上がる巨大な蜈蚣。
 その分厚い甲殻は斧を紙一重で止める。 

「隙だらけだぜブギーマン!」

 炎を纏った巨大な斧がブギーに振り下ろされる。
 ブギーは細いステッキでそれを何とか止めるがやはり力では劣るらしく壁に叩きつけられた。
 しかし吹き飛ばされながらもブギーの投げたダーツがミノタウロスの身体に突き刺さり、蟲に変化してミノタウロスを食い荒らそうとする。
 炎で再び焼かれるがサイコロが爆発してミノタウロスにもダメージが入った。

「ちっ、やっかいだなこのサイコロ」

「愉快でしょう?術が使えればこの程度吹き飛ばすのも容易いでしょうに」

 ブギーはトランプを空中に大量にばら撒いて哄笑する。

「これぞブギーマンの殺戮賭博、チップは貴方の命です」
 
 トランプが空中で増える。
 一つが二つ、二つが四つ、四つが八つ、倍々に増えていく。
 
「――――悪いが、俺はギャンブルが嫌いだ!」

 炎を出してトランプを焼き払うミノタウロス。
 当然再びサイコロが爆発する。
 絶叫
 爆炎の内側から飛びかかるミノタウロス。
 捨て身の一撃がブギーに襲いかかる。

「…………なに?」

「私もね、嫌いなんですよギャンブル」

「何故だ!なぜ身体が動かねえ!」

「冥土の土産に教えてあげましょう」

 自らの目前で静止する斧を見て笑うブギー。
 彼の肩に一匹の蜘蛛が降りてくる。

「蜘蛛の糸は細い
 しかしそれを幾重にも幾重にも束ねればジェット機すら止められるそうです
 戦闘開始時から辺りに張り巡らせておきましたので……あれだけ暴れまわった貴方はもう動けない」

 懐からステッキを取り出してそれをミノタウロスに突きつける。

「そう、私は不確定要素が絡むギャンブルは嫌いなんですよ
 だからいつもしっかりイカサマして勝つことにしています」

「くくく……そうかそうか」

 それを聞くとミノタウロスの口角が吊り上がる。


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