過去ログ - 阿良々木暦「怪異なんて、本当はいないのだから」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/24(土) 21:45:47.52 ID:3EJp6ei0o
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忍野からの突然の『カウンセリング』に僕は戸惑いを隠せなかった。

「だってそうだろう?
怪異なんて本当はいないのだから」

「・・・そういう話かよ」

怪異なんて本当はいない。
これも忍野がよく言う言葉だった。

「そうそう、鬼に襲われた少年・阿良々木暦は、本当は吸血鬼に襲われちゃあいない」

「・・・。」

「君は吸血鬼になっちゃいないし、
不老不死でも怪力でも治癒力があるわけでも無い」

「でも、実際僕は何度も吸血鬼の能力を使ったぜ?」

そう、僕は春休みになってすぐに
吸血鬼に出会い、吸血鬼になったのだ。

どうにか人間には戻れたが、その時の後遺傷で少しだけ吸血鬼の能力が残っている。

それ以降いく度か吸血鬼の能力を使った事もある。


これは紛れもない事実だし、偽りない真実だ。

「阿良々木君が吸血鬼の能力を使った、そのすべてが怪異絡みなんだよ。
いや、すべてではないか。
でも殆どが怪異相手、『架空の者に架空の能力を使ったに過ぎない』のじゃあないかい?」

「・・・。」

「傷が治るのは、はじめからケガなどしてないからだし。
怪力もすべて怪異と戦った時だけだ。」


これもまた、紛れもない事実で、偽りない真実でもある。


「いくつかの例外をひとつひとつ説明しようか。
君が怪異相手以外に吸血鬼の能力を使った時の説明さ」

「ああ、続けてくれ」

「まずは記念すべき第一話の冒頭、戦場ヶ原ひたぎ、ツンデレちゃんにホッチキスを付きつけられた時だよ」



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