過去ログ - 阿良々木暦「怪異なんて、本当はいないのだから」
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[sage]
2012/03/27(火) 00:33:44.01 ID:0avADKRHo
011
「ふうん、それが阿良々木月火ちゃんの正体なんだね。」
久しぶりに忍野が口を開いた。
それでも相変わらず、真剣なのかどうかはわからない顔としゃべり方をしている。
「ああ、僕の大事な妹だ。
たとえ他の誰にも見えなくたってな。」
「そうかい、まあ、これでカウンセリングはおしまいさ。何か感想は?」
なかなかこれまでの価値観を揺るがすカウンセリングだったぜ、忍野。
「怪異は存在するかもしれないし、しないかもしれない。
でも、僕は怪異と関わり続けるだろうな。」
地獄のようだった春休み程では無かったけれど。
「そっか。ま、阿良々木君がそれでいいんならそれでいいんじゃない?」
「ああ、そうだな」
最後まで、いつもの忍野といった顔と語り口調だった。
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