過去ログ - 結標「貴女なんて」白井「大嫌いですの」
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[saga]
2012/03/25(日) 15:52:42.48 ID:twYxcOcAO
〜1〜
御坂『私、あいつと付き合う事にしたんだ』
白井『――あ、あいつとはまさか……あの類人猿ですの!!?』
御坂『う、うん……その類人猿(かみじょうとうま)とだけど』
あれは今から数日前、一端覧祭も終えようやく常盤台中学内の浮き足立った空気も落ち着いて来た頃でしたの。
いつも通りお姉様の入浴中にわたくしがテレポートし、いつも通り電撃を浴び、いつも通り床に就いた所を……
照明も落とされた暗がりの中、寮監の見回りに耳欹てながらひそひそと小さく低い声でお喋りしていた矢先に。
御坂『ゆ、勇気出して告白しようっていつもの公園に呼び出したら、逆に私が告白されちゃって、それで』
白井『お、OKしてしまいましたの!?』
御坂『……――うん』
ふと天使が通り過ぎた後、お姉様が毛布にくるまりながらそう切り出された時、わたくしは驚きましたの。
それは予想外の出来事に面食らったのではなく、思ったより早い想定内の出来事に顔色を失ったんですの。
来るべき時が遂に来てしまったと。出来る事ならばもうしばらく続いて欲しかったモラトリアムの終わり。
……違いますわね。わたくしには猶予期間だけでなく、準備期間もたくさんあったはずなんですの。それを
白井『――……おめでとうございますの!お姉様!!』
御坂『!?』
白井『あの類人猿にお姉様はあまりにも勿体無い……と言いたいところですが――』
御坂『………………』
白井『わたくし、お姉様がロシアに飛び立って行かれた時から、いつかこんな日が来るんじゃないかと思っていたんですのよ。本当ですのよ?』
御坂『――黒子』
白井『逆にお姉様がそこまで身体を張ってまで貫かんとした想いを袖にするようならば、わたくしがボコボコにしてやるつもりでしたのよ!!』
ロシアまであの殿方を追い掛けて行き、ハワイまであの殿方について行ったお姉様の横顔を見た時から……
わたくしとて覚悟はしておりましたの。ただこうも想像以上に揺さぶられるとは思っていませんでしたが。
御坂『……――黒子ありがとうー!!!』
涙が女の武器ならば笑顔は女の武装ですの。身に纏う仮面を完璧に、身につけた舞踏を完全に演じるなら
御坂『嗚呼、やっぱり一番最初に報告するのは黒子って決めてて良かったわ。本当にありがとう!!!』
わたくしはクラウン(道化師)にもジェスター(道化師)にもピエロ(道化師)にも成り切れますのよ?
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