過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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125: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/04/23(月) 01:31:09.85 ID:wsWWwCFYo

 落ち着きを取り戻した彼女は明るく朗らかで、よく笑う人だった。その上、気さくで会話上手。
人の心の機微を知り、それはマミよりも豊富な人生経験を想像させる。
 数十分前に出会ったばかりなのが嘘のように、四人は急速に打ち解けていく。
 さっきまでとは比べ物にならないほど穏やかに流れる時間。久しく感じていなかった喜び。
いつしかマミはすっかり命に心を開いていた。

 今は何も考えず、この時を楽しもう。
 魔法少女とキュゥべえへの疑惑。
 鋼牙に対する劣等感。
 それらから一時でも逃避できるなら。

 事情聴取という当初の目的も、僅かな違和感も既にどうでもよくなっていた。
 彼女が自殺なんてする訳がない。あれは魔女の呪いによる気の迷いに違いないと。 
 
 時間を忘れて話すこと十数分、辺りは人工の明かりで溢れていたが故に気付くのが遅れたが、
空は完全に闇に覆われていた。
 さやかはふと自分の携帯電話を見るなり、

「あ、ヤバっ……! 面会時間終わっちゃう!」

 慌てて席を立った。何事かとマミと命は見上げ、まどかは察したような視線を送る。

「ひょっとして、上条君の病院?」

「え? あ、うん、まぁね……。昨日は行きそびれちゃったから、今日くらい顔出しとこうかな〜って」




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