過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/06/19(火) 02:08:15.52 ID:cA/hk6mBo
――命さんの存在があったから、私は真実を確かめる勇気を持てた。
その勇気は、果たして私が思っているほど素晴らしい感情なのかしら――
一度でも考えてしまったが最後、疑惑は膨らんでいく。
悪い方へ、悪い方へと、転がるように思い詰めてしまう。
――たった一人でいい。私を愛してほしい。最初は、ただそれだけだったはず。
なのに私は、命さんがいるからキュゥべえを失っても耐えられると考えてた。
それは、より満たされる一人と出会ったら、前の一人はいなくてもいいと思っていることにならないの?
私は、キュゥべえと秤にかけて命さんを選んでいたとでも?
正体も定かでない謎の生物であるキュゥべえよりも、同じ女性の……ううん、同じ人間だから?
私に隠し事をしている彼よりも、私を温かく包んでくれる人だから?
だから、キュゥべえを失っても耐えられる……?
いなくなってもいい……?
いえ、むしろ……。
キュゥべえは……もう、いらない……?――
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