過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/08/13(月) 03:15:50.72 ID:S3bLBGBqo
昨日あんな危険な場所で出会ったばかりの人間を、
何故もっと警戒しなかったのかと悔やむが、もう遅い。
彼女が何者であれ、さやかを如何様にでも料理できる状態にある。
空はとうに薄暗くなっていた。
また、夜が来る。
自分を呑みこんで喰らう闇が迫っている。
もう二度と遭遇したくないと思っていたのに。
ほむらとまどかに見捨てられ、マミはホラーの前に倒れた。
救いは来ない。
あの日の絶望が蘇り、心を覆い尽くす。
周りはこんなにも明るくて、こんなにも人が大勢いるのに、さやかは孤独だった。
辛うじて動く目で周囲を見回しても、彼はいない。
だとしても、ただ一心に、叫ぶように念じるしかできなかった。
あんな都合の良い奇跡、二度も起こるはずがないとわかっていても。
さやかは固く目を瞑り、繰り返し彼の名前を呼んだ。
――助けて!
絶体絶命の状況で頼れる唯一の存在。
闇を切り裂いてくれる魔戒の騎士の名を。
――助けて!! 冴島さん!!
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