過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
1- 20
522: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/08/13(月) 03:15:50.72 ID:S3bLBGBqo

 昨日あんな危険な場所で出会ったばかりの人間を、
何故もっと警戒しなかったのかと悔やむが、もう遅い。
彼女が何者であれ、さやかを如何様にでも料理できる状態にある。

 空はとうに薄暗くなっていた。
 また、夜が来る。
 自分を呑みこんで喰らう闇が迫っている。
 もう二度と遭遇したくないと思っていたのに。
 
 ほむらとまどかに見捨てられ、マミはホラーの前に倒れた。
 救いは来ない。
 あの日の絶望が蘇り、心を覆い尽くす。

 周りはこんなにも明るくて、こんなにも人が大勢いるのに、さやかは孤独だった。
 辛うじて動く目で周囲を見回しても、彼はいない。
 だとしても、ただ一心に、叫ぶように念じるしかできなかった。
あんな都合の良い奇跡、二度も起こるはずがないとわかっていても。

 さやかは固く目を瞑り、繰り返し彼の名前を呼んだ。


――助けて!


 絶体絶命の状況で頼れる唯一の存在。
 闇を切り裂いてくれる魔戒の騎士の名を。


――助けて!! 冴島さん!!




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/567.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice