過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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531: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/08/18(土) 23:08:14.49 ID:R7+xiHMjo

 突然現れた二人組に、さやかは目を丸くしていた。混乱していたのだ。
 謎や疑問が多過ぎて、何もかもがわからなかった。
 まず、目の前の彼女は何ゆえ豹変したのか。
 その正体とは。
 そして、この二人の目的も。
 
 男の名は涼邑零。
 少女の名は佐倉杏子。
 もっとも、さやかがそれを知るのはまだ先のことだったが。

 この二人が敵か味方かも不明なのに頼っていいのか、とも考えた。
危機に晒されている今、頼る相手を間違えるのは死を意味するからだ。
 だとしても、命よりは安全だと思えた。少なくとも、ただのナンパ男ではないだろうと。

 さやかは直感的に判断した。
 まず、普通は女連れでナンパはしない。隣の赤毛の少女が険しい目つきで、
明らかにこちらを睨んでいるのが気にはなったが。
 また、何故と訊かれると答えに窮するが、彼には鋼牙と似たものを感じていた。
 
 だから、今は信じてみよう。
 
「あの……」

 と、声を出しかけるさやかだったが――。
 
「おっと、あんたに用があるのはあたしだよ」

 佐倉杏子が手を掴んで引いた為に中断する。
少女とは思えない力で、有無を言わさず立たされるさやか。



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