過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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563: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/08/29(水) 02:23:37.86 ID:xDvK8blDo

 手の内に生まれた槍は、迷いなくさやかの鼻先に突きつけられた。
杏子は不敵に微笑み、さやかは身を強張らせる。
 しかし槍の恐怖よりも、驚きが勝っていた。
何故なら杏子が見せた現象、その光には思い当たる節があったから。

「ほら、さっさと正体を見せなよ。そしたら、あたしが切り刻んでやるさ」

「まさか……あんたも魔法少女!?」

 さやかの知る限り、そんなことができるのは魔法少女か魔戒騎士だけだが、騎士とは少し違う。
何より、何度か見たマミの戦闘と酷似していた。

「……魔法少女を知ってんのか? まさか、あんたも?」

「あたしは違う……。違うけど、巴マミって人に助けてもらって……
キュゥべえに素質はあるって言われたけど、契約はまだ……」

「巴マミ……」

 杏子が噛み締めるように復唱する。
 呟きは重く、そこに複雑な思いが秘められていると、さやかにも漠然とだが読み取れた。
 知り合いか尋ねようとしたが、それより早く杏子が遮る。

「あんた、名前は……?」

「美樹……さやか」

 問われるがままに答えると、杏子は槍を引いた。
 これで当面の危機は去ったのだろうか。
 ほっと息をつこうとしたのも束の間。


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