過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/10/15(月) 02:18:44.37 ID:QhBuy+iGo
シルヴァの心配を見越したのか、零は走る足は止めず、左手を胸元まで持ち上げた。
「構わないさ」
言って、口の端を上げる。
「あいつは根っこのところで甘いし、そこまで馬鹿じゃない。
その前に必ず気付く。自分が担がれたってな」
シルヴァの指摘はもっともだった。
零も彼女の力は認めているが、杏子を手放しに信用しているとは言い難い。
強いて理由を挙げるなら、彼女からの信用を感じたから。同時に、自分に対する不信感も。
それらを逆手に取って利用したのだ。
たびたび挑まれて何をと思われるだろうが、彼女が毎度それなりに話し合いに応じる事実が、
多少なりと信用されている証――と受け取るのは自惚れだろうか?
躾が良かったのか、それとも根の性格が善良なのか。
擦れているように見えて、彼女は純真な部分を残している。
だが、純粋さは時に足枷となる。
彼女自身、理屈ではわかっていても、自分がそうである自覚はないようだ。
でなければ半信半疑でも騙されてはくれない。
人の姿をしたホラーを殺すことに躊躇いを覚えたりしない。
また、零を信用しきっていないからこそ、言葉を疑い、真の意図に気付けるのだ。
杏子を騙すのは心が痛まないでもなかったが、零には使命がある。
迷いを抱えて足手纏いになる可能性がある杏子は、なるべく切り離したかった。
『そんなこと言って、本心では彼女が心配だから連れて行きたくないんじゃない?
なら、あなたも充分……』
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