過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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892: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/12/18(火) 03:25:54.05 ID:r6v7avV+o



 鎧を召喚し、銀牙騎士ゼロとなった零は、

「サンキュー、あんこちゃん。ここからは俺に任せてくれていいぜ」

 と、杏子をねぎらう。
 当の彼女と言えば、ゼロの姿に驚いたのか、呆けている。
 ゼロが声を出して、初めて反応するほどに。

「あ……あんた……」

 指を差して震える杏子は二の句が継げずにいるらしい。
 そんな彼女に、ゼロは狼の面の下で僅かに口元を緩めた。
 あの小生意気な少女が自分に圧倒される様は、なかなか愉快。
せっかくだから暫く眺めていたいくらいだ――今が戦闘中でなければ。

 杏子の相手もそこそこに、ゼロは仮面の下の笑みを消す。
 気を引き締め、冷徹な戦士に立ち戻る。
 なにせ鎧を現世に召喚していられる時間は99.9秒。
ボヤボヤしている時間はないが、闇雲に攻めればいいものでもない。

 慎重に一歩を踏み出す。
 直後、ホラーが動いた。
 肩から放たれた炎弾と氷弾が向かう先は、ゼロでなく杏子。
 いつもの彼女なら難なくかわせる攻撃。だが気を抜いた一瞬の虚を突かれ、初動が遅れた。



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