過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
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◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/03/27(火) 04:10:43.33 ID:h7sEMOtHo
朝がやってきて、いつものように起きるとまず彼は、傍らで寝息を立てる堕女神の顔を見た。
サキュバスAと同じ、安心しきった寝顔。
いつか宿敵が語り聞かせた様子に同じ、人界の美女が霞んで見えるほどの美しさ。
長い睫が揺れ、やや厚く艶めかしい唇は僅かに開き、甘く馥郁とした寝息が漏れる。
仰向けの勇者の右胸にしがみ付くような姿勢で、押しつけられた乳房は彼の胸板に当たって形を変えていた。
以下略
158
:
◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/03/27(火) 04:11:10.22 ID:h7sEMOtHo
堕女神「……お見苦しい所をお見せしました」
勇者「いや、全然」
堕女神「下拵えは済ませてありますので、すぐに朝食の支度をいたします」
以下略
159
:
◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/03/27(火) 04:11:41.24 ID:h7sEMOtHo
着替えに袖を通し、腰に剣を差して、再びワルキューレの部屋へ向かう。
扉の前にいたメイドは、彼女が先ほど目を覚ました事を勇者に伝えた。
ノックすれば、中から、控え目な、それでいてよく通る声で返事がされた。
勇者「入るぞ。……何だ、元気そうだな」
以下略
160
:
◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/03/27(火) 04:12:33.12 ID:h7sEMOtHo
勇者「…何だって?」
耳を疑うような言葉に、勇者は反射のように問い返す。
冗談を言っているふうではなく、その証に、まっすぐに目を見てそう言ったからだ。
以下略
161
:
◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/03/27(火) 04:13:03.80 ID:h7sEMOtHo
女が自らに根差す本音を吐き終えると、やや黙って聞いていた勇者がおもむろに口を開く。
不快感もどこへか吹き飛び、彼女を見直したような態度がどこか感じられる。
流石に天上の女戦士、と言おうか。
嘘偽りはなく、誇り高く、蒼穹のように澄んだ目を微塵も動かさずに一連の言葉を語っていたのだから。
以下略
162
:
◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/03/27(火) 04:13:44.34 ID:h7sEMOtHo
その言葉は、彼の心を射抜いた。
人間の「上限」へと達して停滞した力を持つが故に。
彼女がこれから積み重ねれば、彼の密かな、押しつけともいえる願望も叶うかもしれない。
勇者「…ち。そこまで言われたのなら、駄目とは言えないだろう」
以下略
163
:
◆1UOAiS.xYWtC
[sagesaga]
2012/03/27(火) 04:17:11.87 ID:h7sEMOtHo
gdgdな部分はあれど、ワルキューレ編終了です
遅くなって本当に申し訳なかった
感想、批判など頂けたら幸いです
以下略
164
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
2012/03/27(火) 04:32:48.94 ID:+4tUGJQ3o
乙です。
お馬鹿なワルキューレたんペロペロ
次も楽しみにしてます。
165
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2012/03/27(火) 04:41:23.14 ID:M4jg38pDO
おつおつ
最初から全部読めてよかったよ
相変わらず引き込まれる
以下略
166
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]
2012/03/27(火) 05:14:51.62 ID:qotPJTMH0
おつおつ
167
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(茨城県)
[sage]
2012/03/27(火) 07:40:17.01 ID:OTcwxJzN0
乙。続きも楽しみに待ってるよ
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