過去ログ - 星空みゆき「ガンプラビルダーズ!」
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110:ヤン[saga]
2012/10/15(月) 15:17:10.67 ID:p40GSp+d0
 なのはが叫んだその時、なのはに衝撃が襲った。もうスクラップになったフェイトのアルケーガンダムの上半身が、なのはに投げつけられたのだ。

「きゃあ!」

 思いがけない攻撃に、なのはのアルケーガンダムは仰向けに倒れてしまう。

「その程度かしら?」
「ま、まだ」

 だが、なのはのアルケーガンダムは立ち上がらなかった。敵機に右足で踏みつけられていたからだ。1ミリも体が上がらない。

「くっ!」
 右手のGNランチャーを敵に向けるも、すぐさま右腕の武器で破壊される。そして、押さえつけられたまま、頭、両腕、両足と的確に攻撃され、だるま状態にされた。

「もうおしまいかしら?ふふっ」

 抵抗できない状態と敵の微笑みに、なのははこれまで感じたことのない恐怖に絶望した。歯がガチガチと鳴り、目から涙が流れた。

「た、助け」
「戦場で命乞い・・・。無様ね。そうだわ」

 敵が左手に持っていたもの。フェイトのアルケーガンダムのGNバスターソードだ。はやてに切り払われたが、刀身には目立った損傷が無く、武器として問題なく機能していた。

「友達の武器で止めを刺してあげる」
「ひぃ・・・」
 なのはのアルケーガンダムに刃が少しずつ入っていく。装甲が刻まれる音と火花、頭部を壊されたせいで不鮮明な映像に写る敵機のぎらつく目。
 レバーを動かしても、ペダルを踏んでも愛機は何も反応しない。なのはにさらなる絶望を与えていた。
 その光景を、敵は不敵に微笑んでいた。

「ふふふ・・・。どうかしら?友達の武器でトドメを刺されるの、うれしいでしょう?」
「いやあああ!!助けて!お願い!お願いだからあああ!!」
「・・・もういいわ」

 じわりと嬲るように刺していたGNバスターソードを一気にコックピットに貫き通した。
 その衝撃に、なのははポッドの中で失禁した。


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