過去ログ - 黒井社長「行くぞっ!!青二才っ!!」(アイマスSS)
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◆6aY2CdF7PY
2012/03/29(木) 20:40:09.22 ID:lnWJ8GSr0
「ニーニー達を返せ――――――――――――っっっ!!!!!!」
四条家に行った日からおよそ2ヶ月後のある日、スケジュールの確認をしているとアジトのドアを蹴破ってひとりの少女が入って来た。沖縄忍者
の頭目の妹の響であった。姓は我那覇というらしい。いかにも沖縄チックな名前だ。
「おっ、響じゃないか。久しぶりだな。沖縄行っても全然会えなかったから心配していたんだぞ」
沖縄忍者を傘下に置いてから俺も何度か沖縄に行ったが、響と顔を合わせる事は無かった。
「あんな変態達と一緒にいられるかぁ――――――っっっ!!!!!!」
気持ちは分からなくもない。俺も自分の仲間があんな姿になってしまったら絶望する。
「髪も随分伸びたな。私服姿もなかなか可愛いぞ」
「えっ……?あ、うん。ありがと……」
いきなり褒められて、真っ赤になってもじもじする響。あ、こういうの慣れてないのか。
「って……、違――――――――――――うっ!!」
我に返り、再び怒り狂う我那覇響(16)。元気いっぱいである。これ以上ごまかすのもかわいそうか。やれやれ。
「まあ落ち着け響。残念ながら俺にはどうしようもない。今から社長に会いに行くから、お前もついて来るか?」
これは本当である。いいタイミングで来たなあお前。もう5分遅かったらすれ違いになっていたぞ。
「どうしたアオ?お客さんか?」
「誰だこの子?お、なかなか可愛いな」
「あれ?何かこの顔どっかで見たような……」
アジトの奥から同僚達がぞろぞろ出て来た。全員2メートル超のシュワルツェネガー並のいかついヤツばかりで、威圧感がハンパない。俺も最初は
ビビったが、今は慣れたもんだ。で、慣れてない人間はというと……。お、先ほどまでの勢いはどこへ行ったのやら、響は怯えた様子で自分の肩を
抱いて後ずさりしている。別に何もしねえよ。
「お前の彼女かこ・の・野・郎・☆」
「ぬぁ〜にぃ〜?ツキコだけでは飽き足らず、他の女にも手を出すとは許せんな」
「これは社長に報告だなぁ〜っ!」
勘違いした3バカ共が絡んでくる。痛てて、ヘッドロックかけるな、ギブギブッ!!
「ち、違ぇよっ!!この子はふんどし忍者の妹だよっ!!社長に会いに来たんだとよっ!!」
「うぇ……?ふんどし……?」
あ、ヤベ。思わず口走ってしまった。最初は「沖縄忍者」と呼んでいたのだが。今では皆「ふんどし忍者」と呼んでいる。そっちの方がインパクト
が強いから。
「ああ、ふんどしのっ!」
「ああそうだ、ふんどしに似てるんだ」
「赤ふんの妹か。じゃあこの子もふんどし履いてるのか?」
「うわ――――――――――――――――――――――んっ!!自分はふんどしじゃないぞ――――――――――――――――っっっ!!!!!!」
響は泣きながら出て行った。あ〜あ、また泣かしちゃったよ。俺はため息をついて、彼女を追いかけた。
***
「悪かったって。いい加減機嫌直してくれよ」
「…………ふんっ!」
あれから響に追いついて、現在俺達は電車の中である。当初の予定通り、俺は社長の元へ向かっていた。ついでに響も連れて。道中何度か関係の
改善を試みたが、成果はあまり芳しくない。むしろ前より悪くなってる。
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