過去ログ - 御坂「めでたしめでたし……って。終る訳ないじゃない」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/04/01(日) 17:04:26.41 ID:D5Kx6IWS0

 呆然とした表情で布束は言葉をこぼす。


「…………eventually」


 八月十九日。妹達へ感情(データ)を入力をしようと試みたあの時。
 布束砥信は理解していたはずだった。
 
 『これは本来、私達が背負うべき罪』、と。

 理解していたはずなのに。今の今まで覚悟が足りていなかったらしい。
 罪があるならば、それ相応の罰があって当然。むしろ必然。
 

「コインに選択肢はない。あるのは『裏』。それだけだ」


 絶対能力者進化計画の後始末に布束をあてがうのは実に正しい。
 『妹達』というかつて救いたかった対象は彼女の両手足を縛る鎖になるだろう。
 
 どのような思惑があるか布束には定かではないが、
 第三位、御坂美琴は世界の『表』に居てもらわなければならない『役』なのだろう。
 先ほどのフレンダとのやり取りの影響だろうか。そんな言葉選びがストンと心におちてくる。
 
 一瞬といえ、御坂と共闘関係を築いた布束は『第三位』の視界に入ってしまった。
 優しい彼女だからこそ。
 御坂に情報を与え手を貸した結果の暗部落ちと彼女に知られれば、御坂はあっさりと対立してはいけない暗部と火花をちらす。
 


 御坂が暗部に落ちてくる要素を省き、
       一線級の研究者の才能を無駄にせず、
              布束の罪悪感を刺激し裏切りを防ぐ。



 ああ、なんと胸糞悪い。




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