過去ログ - 朋也「ヴァイオリンの音色……?珍しいな……」
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146: ◆uOSHePfhFc[saga]
2012/04/06(金) 19:31:56.27 ID:cZmeGaaU0
遅くなりましたが、投下開始します


147: ◆uOSHePfhFc[saga]
2012/04/06(金) 19:33:54.30 ID:cZmeGaaU0
………………。朝。

朋也(昨日は……なにをやっていたんだっけ……)

相変わらず回転の遅い頭で考える。
以下略



148: ◆uOSHePfhFc[saga]
2012/04/06(金) 19:35:46.53 ID:cZmeGaaU0
準備を済ませ、家を出る。この時間は当然ながら、同じ制服を着ているものはいない。
こんな光景も久しぶりだなと思いながら、気がついたら仁科の家の方向に向かっていた。そしてその先、仁科の家の前辺りに、人影が見えた。

朋也「誰だよ、こんな時間に……」

以下略



149: ◆uOSHePfhFc[saga]
2012/04/06(金) 19:37:33.44 ID:cZmeGaaU0
朋也「なにやってんだよ、こんな時間に……」
仁科「……岡崎さんを、待っていました」
朋也「俺を?って、遅刻するかもしれない奴を待ってたのかよ?」
仁科「この前、約束しましたから。これからは毎日一緒に登校しましょうって……」
朋也「………………」
以下略



150: ◆uOSHePfhFc[saga]
2012/04/06(金) 19:38:57.05 ID:cZmeGaaU0
朋也「どうして」
仁科「それは……そんな約束をしてしまったら、岡崎さん、私のことを気にすることもなく寝坊して、遅刻するようになってしまいます。
   でも、私がその約束をしなかったら、ずっと待っているだろうと思って、私のことを気にかけてくれます。そしたら、遅刻することも無くなっていきます」
朋也「………。それもそうだな……」

以下略



151: ◆uOSHePfhFc[saga]
2012/04/06(金) 19:40:39.28 ID:cZmeGaaU0
学校に着き、教室へと向かう。
仁科のことを気遣い、時間は一時間目と二時間目の間の休み時間に到着するように歩いてきていた。その道の途中。

声「朋也〜、ちょぉっといいかしら?」

以下略



152: ◆uOSHePfhFc[saga]
2012/04/06(金) 19:41:25.87 ID:cZmeGaaU0
中庭へと連れて来られた。

朋也「授業、始まっちまうぞ」
杏「別に関係ないわよ」
朋也(一体、杏の奴、俺に何の用だ……?)
以下略



153: ◆uOSHePfhFc[saga]
2012/04/06(金) 19:42:21.35 ID:cZmeGaaU0
朋也「昨日は……、春原の部屋で適当に時間を潰してたけど」

なにか言ってはいけないような気がしたから、つい嘘を言ってしまった。
と、そこに、最悪のタイミングで金髪の奴が姿を現した。

以下略



154: ◆uOSHePfhFc[saga]
2012/04/06(金) 19:43:46.84 ID:cZmeGaaU0
杏「……で、本当はどこにいたのかしら?」

邪魔者がいなくなり、再び俺に向き直る。

朋也「……合唱部の奴らと遊びに行ってたんだよ」
以下略



155: ◆uOSHePfhFc[saga]
2012/04/06(金) 19:44:45.39 ID:cZmeGaaU0
杏「……あんた、すごく楽しそうにしてたから……」
朋也「ああ、まぁな。でも、下級生と遊んでたなんて、あんまり知られたくないぞ、俺は」
杏「別に言いふらすつもりは無いわよ。あんたに言いたいのは、ひとつだけよ」
朋也「なんだよ?」
杏「あの、合唱部の部長、いるじゃない?あの子、たぶんあんたのことを一番身近に感じているわ。同じ境遇に立たされた者同士、だからかしらね」
以下略



156: ◆uOSHePfhFc[saga]
2012/04/06(金) 19:46:39.30 ID:cZmeGaaU0
朋也「あのなぁ……。俺が言うのもあれかもしれないけどな、授業はちゃんとでたほうがいいぞ?特におまえ、クラス委員だろうが」
杏「クラス委員は関係ないでしょ?それに、そんなにくだらない話でもないじゃない」
朋也「別に授業をサボってまでする話でもないだろ」
杏「あたしにとっては大事な話なのよ」
朋也「……そう心配するな。俺は、気まぐれであいつらから離れたりしねぇよ。あいつの行き着く先を見るのが、今の俺の目標だしな」
以下略



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