過去ログ - マミ「今日も紅茶が美味しいわ」 の外伝
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297: ◆D/8.giurYc[saga]
2012/04/09(月) 21:53:54.60 ID:FYS5Fqjlo

   さらにそのまま、三本の爪を巧みに操り地面を走りながら、両足の爪を振り回す。
   かと思えば腕と足をランダムに入れ替えての回転移動。
   あるいは障壁を利用した空中での軌道変更。

   もはやヒトの動きではなかった。

   何より不気味なのは、これだけ出鱈目に身体を振り回しているのにもかかわらず、
   片時たりとも視線が外れないという点だ。
   狂人そのもののこの顔に見つめられ続けるというのは、精神的にもくるものがある。

杏子「っ!」

ポーラ「あはぁっ!」

   そしてまた、斬り傷が一つ。

ポーラ「行ける、行けるよ! アルフレッド!」

ポーラ「やっとわかったわ! 最初からこうすればよかったのね!」

杏子(……こいつ、まさか……)

   そうして、杏子は気付いた。

   今の一言。
   そして激しい風切り音に混じって聞こえてくる、ぶちぶち、ごりごりというおぞましい音。
   腱が千切れ、関節が砕ける音だ。

   ポーラはどうやら、その身体を捨てている。



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