過去ログ - マミ「今日も紅茶が美味しいわ」 の外伝
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◆D/8.giurYc
[saga]
2012/04/04(水) 21:27:43.05 ID:tomOSCzxo
杏子「なぁ、あいつってホントに新人なのかい?」
QB 「本当だよ。僕がポーラと契約したのは先々月で間違いない」
杏子「ふぅん……なのにアレか。大したもんだね」
QB 「いや、それは正確じゃないね。
ポーラは三日目にはもうあの程度の動きはできるようになっていたから」
そう言ったキュゥべえの視線の先では、ポーラは宙返りからのかかと落としを繰り出していた。
クロスガードで止められ、逆回しのようにバク転、着地。
振るわれた刀をしゃがんでかわし、足払い。
バックステップで避けるミンカを即座に追いかける。
杏子「……マジかよ。天才ってヤツか」
QB 「うん、才能もあるね。加えて彼女は、五歳のころから空手を習っていたらしい」
杏子「へぇ……」
見ると、ポーラは逆立ちした状態で連続の回転蹴りを放ち始めた。
手袋と同様にヌイグルミ風のブーツにも、短めながらしっかり爪が生えている。
避けられてもちゃんと手で移動して追っている。
流石のミンカも動揺していた。
杏子「……空手にあんな動きはねぇだろ」
QB 「かも知れないね。しかし、」
杏子「ああ、いい。言いたいことはだいたいわかる」
QB 「そうかい」
空手の型そのものは使えなくても、格闘戦というものに対する “慣れ” は
大きなプラスになるはずだ。
というか、実際になっているのだろう。
しかしそれでも、これらに加えて魔法の補助もあるのだとしても、
杏子はポーラに “才能” を感じずにはいられない。
杏子(……才能、か……)
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