過去ログ - ほむら「思い出せない…私は何者だ?」2
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(チベット自治区)
[saga]
2012/04/04(水) 20:30:33.59 ID:vGSY1lW30
窓の外の景色が広い。
本当に良い病室だとは思うが、ホテルではないんだからもうちょっと慎ましい間取りでも良かったのではないだろうか。
まあ、ここもいわゆる見滝原高度成長期の恩恵を受けたということか。
恭介「……で、君はまた僕に何の用?」
前よりも受け答えがぶっきらぼうになっている気がしなくもない。
ほむら「なに、これからクラスメイトとして仲良くやっていくんだ、ケンカ別れは良くないだろう」
恭介「誰のせいだと……というより、クラスメイトと君は言ったけど、僕が復学するのはまだまだ先だよ」
窓の外を見やる。うつろな目。
恭介「片腕は動かない…足はまだまだ…杖もつけなきゃ、外になんて出れない」
全てを諦めたような目をしている。
恭介「……」
ほむら「なあ、上条」
恭介「馴れ馴れしいな」
ほむら「名前呼びでないだけありがたく思って欲しいな」
恭介「……なんだよ」
ほむら「君は、もしも願いがひとつだけ叶うとしたら、何を叶える?」
恭介「……ふん、バカバカしいけど、決まってるさ……当然、」
ほむら「それは、君の魂を差し出すに足るものかい」
恭介「……なんだって?」
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