過去ログ - ほむら「思い出せない…私は何者だ?」2
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73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/04/04(水) 20:49:07.07 ID:vGSY1lW30

ほむら「さて、今日の暇潰しの為の道具を君にあげよう」

恭介「?」


ポケットからハートの4を取り出し、上条恭介のベッドの上に置く。

彼は、“もう慣れっこだ”と何も言わない。


ほむら「この前の無礼のお詫びだよ、はい、これ」

恭介「!」


トランプを裏返すとともに、カードはCDウォークマンに変わった。

以前に彼が壊したものだ。


恭介「こ、これは、一体どうやって?」

ほむら「Dr.ホームズのマジックショーは不定期だけど、放課後のショウロードでやっているよ」

恭介「マジック……はは、すごい、こんな間近で見たのは初めてだ」

ほむら「また見たければ、ショウロードに足を運んでくれ」

恭介「……」

ほむら「なに、マジックがあるくらいだ、奇跡や魔法だってあるとも」

恭介「……ふ、君は、変わっているね」


私というものにも慣れたか、薄く微笑んだ。優しい表情だった。


彼も少しは機嫌を直してくれたようだ。

仲直りはできたかな。



ほむら「それじゃ、私はこの辺で失礼させてもらうよ」

恭介「……わざわざありがとう、それと、この前は僕の方こそごめん」

ほむら「大丈夫、気にしてないから」


扉を開く。

これ以上いると、いつの間にか彼の腕が治ってしまうかもしれない。

そんな場面に居合わせたくはない。だから。


ほむら「ちちんぷいぷい」


それだけ言い残して、私は上条恭介の病室をあとにした。



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