過去ログ - フィアンマ「さて、世界中とやらを確かめてくるか」
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143:matu
2012/04/15(日) 00:23:32.05 ID:+4FhMJFl0
フィアンマ「俺様はお前の立場を知っている。それでもなお普通に接してくるのには意味があるのか?」

リメエア「ええ、貴方であれば私の素性を知ってなお傲慢な態度は消えないでしょう? 私の命を狙っているならば真正面から殺しに来るでしょうし、媚を売るような真似をするとは思えない。実に合理的でしょう」

フィアンマ「……もう一度言おう、変わった奴だよお前は」
以下略



144:matu
2012/04/15(日) 00:24:14.83 ID:+4FhMJFl0
フィアンマ「……」

リメエア「良い眺めでしょう? ここからロンドンの街が一望できるのはバッキンガム宮殿の良い所の一つなの。私はここが好きでよく一人で来るわ」

フィアンマ「馬鹿と羊は高いところが好きだそうだ」
以下略



145:matu
2012/04/15(日) 00:24:47.18 ID:+4FhMJFl0
リメエア「謝罪なんてね。正直言ってとても驚きました。貴方が出向いた事に対してではなく、あなたという存在が『謝罪』という行為を実行しようと考え付いたことに対して、ですが」

フィアンマ「……すべてお見通しというわけか」

リメエア「これでお馬鹿の要素がまた一つ減りましたわね」ウフフフ
以下略



146:matu
2012/04/15(日) 00:25:44.10 ID:+4FhMJFl0
リメエア「まぁそんな事は些細な問題なのでスルーしましょう。先ほども言いましたが、私が驚いたのはあなたの頭に『謝罪』という概念が生まれた事、何が言いたいのかはわかります?」

フィアンマ「ああ、要するに俺様が謝罪などするわけがない、考える事すらありえない。そういう事だろう?」

リメエア「ええ、何故ならばあなたは世界を救いたいと思うほどに強いお心をお持ちなのだから」
以下略



147:matu
2012/04/15(日) 00:26:12.62 ID:+4FhMJFl0
リメエア「そうね、確かに規模が違う。でもやろうとした事は同じく『救い』。貴方もキャーリサも救おうとした、自分の持つ力で何かを変えようとした」

フィアンマ「……」

リメエア「キャーリサはイギリスを、貴方は世界を。たとえ何をしてでも、悪性の方法であろうとも救おうとした。結果として二人とも善性の英雄に阻まれたけれど、世界は今あなたたちが見ている通り、救われているわ」
以下略



148:matu
2012/04/15(日) 00:26:50.03 ID:+4FhMJFl0
フィアンマ「やはり、そうか」

リメエア「あら、意外な反応」

フィアンマ「自覚はしていた。俺様はまだ世界を見て回り始めてから二日目だが、俺様の心にどっしりと乗っかる苦痛があまりにも辛くてな。『右方のフィアンマ』の本性が今の俺様を許せないのだろう」
以下略



149:matu
2012/04/15(日) 00:28:27.29 ID:+4FhMJFl0
フィアンマ「そうだ。その五和というのは上条当麻に好意……と言っていいのか怪しいほど歪んだ愛情を持っているのだが、ベツレヘムの星で上条当麻と俺様が戦った後、上条当麻が行方不明になったのだ」

リメエア「そういえば、捜索の手伝いを清教派から申し込まれたわね」

フィアンマ「まぁ上条当麻は無事生存が確認され、今は学園都市にいるそうだがな。……その五和という奴に会ったとき、久しぶりに純粋な『悪意』という物を向けられたよ。アレイスターに負けて右腕を吹き飛ばされ、オッレルスに回収されて旅立つまでの間は俺様には似合わん『平和な日常』というのを過ごしていたからな、悪意を向けられる事がないのはいつ以来だったかも覚えておらん」
以下略



150:matu
2012/04/15(日) 00:29:13.92 ID:+4FhMJFl0
フィアンマ「いまだ善性を認めない俺様を受け入れようとした火織やオルソラ、あいつらに『俺様』は感謝しているよ。だが『右方のフィアンマ』はあいつらを鬱陶しがっている。差し伸べられた手に泥を塗るようなものだ。……五和に悪意を向けられて、『右方のフィアンマ』は納得したよ。これが俺様だ、悪意を向けられ向け返す世界こそが俺様のいる世界だと。だが『俺様』は認めたくなかった、無理やりにでも自分を変えようとした。だから俺様はバッキンガム宮殿に来ることにした」

リメエア「……成程。だから謝罪だなんて似つかわしくない言葉が出てきたのね。ただの自分に反発するために意地を張っただけだったのね」

フィアンマ「そうだ、子供の我儘と何も変わらん。醜い自分を受け入れたくないから綺麗事を並べて回りも自分も偽ろうとした。……結果、俺様の口から謝罪は出なかったよ。『右方のフィアンマ』としての本性が俺様の変わりたいという願いよりも強いらしい。……もし言葉が出たとしても、何の意味もない文字の羅列にすぎなかっただろうがな」
以下略



151:matu
2012/04/15(日) 00:30:35.87 ID:+4FhMJFl0
フィアンマ「……第二王女」

リメエア「あら、居たの」

キャーリサ「姉上を名前で呼んで私の事は第二王女だなんて認めないし。私の事も名で呼べ、麗しきキャーリサ様でもいーぞ?」
以下略



152:matu
2012/04/15(日) 00:31:13.65 ID:+4FhMJFl0
フィアンマ「……」

リメエア「キャーリサ、フィアンマが呆れた目で見ているわよ」

キャーリサ「ふん、無礼な奴だし。……まぁいーし。さてとフィアンマ、全部の話を聞いたわけじゃないが、なんでもお前は悪意が大好きだそーだな? 他人から嫌われるのが好きだなんてとんだドマゾ野郎だし」
以下略



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