過去ログ - 結「やっぱり桂馬君には敵わないよなあ」(神のみSS)
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4:1 ◆/5mmo/htMU[saga]
2012/04/06(金) 01:05:46.73 ID:/lOoac1x0


***


「月夜―――っ!!いる―――っ?」

「そんなに大声を出さなくても、聞こえているのですね」

そう言って、屋上で天体観測をしていた九条月夜は返事をした。今日もフリルのついた改造制服をきっちり着込み、
まるで人形のようにちょこんとベンチに腰を掛けている。その横にはアンティークドールが座っている。

「オオ、まるすではナイかっ!ドウシタ?」

その人形が話し出す。月夜もボクと同じで、その身体の中に女神を宿している。ただ彼女の女神はボクの中にいるマルス
と違って、人形に乗り移って自由に動き回っているが。

「女神同士の話ですか?だったら後にして欲しいのですね。今はルナとティータイムの最中ですので」

そう言って月夜は、手元のティーカップに口を付ける。その横には、人形用の小さなカップもあった。人形がどうやって
飲むんだろうか。

「いや、今日はボクが君に話があって来たんだ。とりあえず、お昼ご一緒させてもらっていいかい?」

そう言って、ボクは手に持ったお弁当を軽く上げてみせた。月夜は小さく嘆息すると、「好きにすればいいのですね」と
言って、ベンチを少し空けてくれた。

「ふふ、ありがと」

そう言って、彼女の横に腰掛ける。マルスも黙っている。ボク達は静かにお弁当を広げた。

「月夜は紅茶だけなの?」

ボクは横に居るもうひとりの幼馴染に声をかける。彼女の事も、昔からよく知っている。

「昼食より、アフタヌーンティーの方が重要なのですね。だから今は紅茶で十分」

彼女はすました顔で淡々と返事をする。





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