過去ログ - 結「やっぱり桂馬君には敵わないよなあ」(神のみSS)
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82:1 ◆/5mmo/htMU[saga]
2012/04/07(土) 21:28:01.94 ID:AfM0/nRk0


「………何か用ですか、美生。今昼食中なので、後にして欲しいのですね………」

やや冷たい口調で月夜が返す。しかしその表情からは困惑している様子がよくわかる。美生は一度たじろいだが、やがて
大きな深呼吸をひとつすると、勢いよく頭を下げて、

「あ……、あの時はごめんなさいっ!!………わ、悪気は無かったんだけど気が動転しちゃって……っ!!け…結果的にアンタと
 アンタのお母様を傷つけてしまったわ……。遅くなってしまったけど、ゆ……許してくれなくていいけ……っ、ど…どう
 しても……っ、言いたかったっ!!」

ややつっかえながらも、美生は必死になって謝罪した。こんな必死な美生は初めて見た。月夜も驚いた顔をしていたが、
しばらく頭を下げている美生を見た後に溜息をつくと、

「貴女の言う『あの時』がいつなのか、昔過ぎてもう憶えてないのですね。それに貴女は昔、私と結をいつも手下の様に
 引っ張り回していたから、謝ってもらう事が多すぎて何について謝罪しているのか見当もつかないのですね」

美生が驚いた様に顔を上げる。月夜の恨みが想像以上に深いと思って焦っているのだろう。しかしボクは知っている。
当時の月夜は、美生に引っ張り回されながらもそれなりに楽しそうだった。




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