126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:07:51.67 ID:ypdOa8j/0
 玄関のチャイムが鳴った。 
  
 あぁ、家に誰もいないって面倒くさい。 
 布団から出たくない。 
 まぁいっか。 
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2012/04/07(土) 11:08:31.20 ID:ypdOa8j/0
  
 梓「ちょっ! 唯先輩!! それはマズイですって!」 
  
 唯「あれ? 靴があるよ?」 
  
128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:09:28.65 ID:ypdOa8j/0
 ムギ「澪ちゃん、荷物置いて帰っちゃったの。」 
  
 ムギ「それで、三人でここまで持ってきたんだけど、重くって」 
  
 唯「りっちゃん、澪ちゃんに届けてくれないかな?」 
129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:10:21.28 ID:ypdOa8j/0
 律「しょうがないなぁ。そこに置いといて。みんな、上がってく?」 
  
 唯「ううん。今日はいいや。それよりもりっちゃん!」 
  
 唯「早く荷物を届けてあげて! きっと澪ちゃん、困ってると思うから」 
130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:10:59.83 ID:ypdOa8j/0
 今度は私がそのドアを開ける。 
  
 外には道路を歩く三人の姿があった。 
  
  
131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:11:43.41 ID:ypdOa8j/0
  
 澪宅 
  
 通い慣れた道。 
 見慣れた家。 
132:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:12:23.03 ID:ypdOa8j/0
  
 玄関で靴を脱ごうとしてハッとした。 
 隅に、泥だらけになった澪の上履きがあったのだ。 
 あのまま帰ったのか。 
 だから荷物を唯達が持ってきたんだな……。 
133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:13:03.67 ID:ypdOa8j/0
  
 二人向かい合わせになり、おばさんが淹れてくれた紅茶でティータイムが始まった。 
 クッキーを一口かじると、懐かしさが込み上げてきた。 
 このクッキーは、私が小学生の時に初めて御馳走になったもの。 
 あんまりにも美味しくて、動けなくなるまで食べたっけ。 
134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:13:39.41 ID:ypdOa8j/0
  
 澪ママの回想 
  
  
 澪ちゃんが生まれ、5年が経った頃。 
135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:16:16.51 ID:ypdOa8j/0
 不安なまま時は過ぎ、検査結果を聞きに再度来院した私は、 
 今までで一番衝撃的な事実を突き付けられることになる。 
  
  
 医師「残念ながら腫瘍は悪性でした。」 
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