129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:10:21.28 ID:ypdOa8j/0
律「しょうがないなぁ。そこに置いといて。みんな、上がってく?」
唯「ううん。今日はいいや。それよりもりっちゃん!」
唯「早く荷物を届けてあげて! きっと澪ちゃん、困ってると思うから」
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2012/04/07(土) 11:10:59.83 ID:ypdOa8j/0
今度は私がそのドアを開ける。
外には道路を歩く三人の姿があった。
131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:11:43.41 ID:ypdOa8j/0
澪宅
通い慣れた道。
見慣れた家。
132:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:12:23.03 ID:ypdOa8j/0
玄関で靴を脱ごうとしてハッとした。
隅に、泥だらけになった澪の上履きがあったのだ。
あのまま帰ったのか。
だから荷物を唯達が持ってきたんだな……。
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2012/04/07(土) 11:13:03.67 ID:ypdOa8j/0
二人向かい合わせになり、おばさんが淹れてくれた紅茶でティータイムが始まった。
クッキーを一口かじると、懐かしさが込み上げてきた。
このクッキーは、私が小学生の時に初めて御馳走になったもの。
あんまりにも美味しくて、動けなくなるまで食べたっけ。
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2012/04/07(土) 11:13:39.41 ID:ypdOa8j/0
澪ママの回想
澪ちゃんが生まれ、5年が経った頃。
135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:16:16.51 ID:ypdOa8j/0
不安なまま時は過ぎ、検査結果を聞きに再度来院した私は、
今までで一番衝撃的な事実を突き付けられることになる。
医師「残念ながら腫瘍は悪性でした。」
136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:16:47.59 ID:ypdOa8j/0
手術は成功した。
私は助かったのだ。
二人の子供という昔からの夢と引き換えに……。
137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:17:17.72 ID:ypdOa8j/0
ある日。
母がお見舞いに来てくれた。
病院の方針で子供は面会に来られないため、
138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/07(土) 11:17:44.70 ID:ypdOa8j/0
胸が締め付けらる。
ごめんね、澪ちゃん。
お母さん、早く元気にならなきゃね。
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