過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いをかけたけどやっと対面できそうだ」
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148: ◆SHpOT25On.[saga]
2012/07/04(水) 00:17:43.02 ID:kuWO4JrMo
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馬車内

勇者「僧侶。起きているか?」

女僧侶「・・・どうしました勇者様。何か問題でも・・・?」

勇者「特に何もないが・・・竜の葉でお茶を作ってみた。」

女僧侶「お茶を・・・?」

勇者「あぁ。ドラゴンの話では濃すぎる所為で虫も食べれないそうだが・・・お茶なら何とか飲めるかと思ってな。」
勇者「ほら、カップを持て。」

女僧侶「あ・・・はい・・・。」

女魔法「ん。」

女僧侶「あ・・・どうも・・・。」

カップ≪コポコポコポ≫

女僧侶「・・・・・・緑茶ですね。」

勇者「うむ。と言っても乾燥させただけなんだが・・・かえって良かったかもしれない。」
勇者(それだけ抽出されづらいからな。)

女僧侶「・・・・・・。」
ず・・・

女僧侶「・・・・・・これは・・・・・・美味しい・・・ですね。」

勇者「だろう?」

女僧侶「豊な緑の匂い・・・その奥に土の香りがあります。味は、少々苦いですけど・・・仄かに甘い・・・。」
女僧侶「・・・・・・緑茶は久しぶりですね。いつも紅茶ばかりでしたから・・・・・・」

女魔法「・・・これ、あんまり長くお湯につけてちゃダメみたい。」

女僧侶「そうなのですか?」

勇者「漬けて置けば漬けて置くだけ、どんどん味が濃くなる。とてもじゃないが苦味と渋みが強すぎて飲めない。」
勇者「あまりに濃すぎるとおなかを下すかもしれないしな。」

女僧侶「なるほど・・・・・・。」
カチャ

女僧侶「・・・大変美味でした。ありがとうございます、勇者様、魔法さん。」

女魔法「私は手伝っただけ。勇者が考えて勇者が作った。」

勇者「魔法が居なければ出来なかった。魔法のおかげだ。」

女僧侶「・・・ふふ、お二人とも、ありがとうございます。」

勇者「元気が出てくれば幸いなんだが・・・。」

女僧侶「・・・えぇ、お蔭さまで立ち直れそうです。心配をおかけしましてすいません。」

勇者「いくらでも掛けてもらって構わない。しかし・・・何故落ち込んでいたんだ?」

女僧侶「あ、勇者様の所為じゃありませんよ。少々、ショックな事がありまして・・・。」

勇者「・・・良ければ聞くが・・・・・・。」

女僧侶「うふ、先ほども言いましたが貴方だけには聞かれたくありません。」

勇者「そ、そうか。」
勇者(・・・何故だ。)


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