過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いをかけたけどやっと対面できそうだ」
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◆SHpOT25On.
[saga]
2012/08/15(水) 00:52:55.72 ID:CUb/CEy9o
時計「なるほど。既にお聞きでしょうか、そちらのお嬢様が私達の店で高価な、または大量の品物をお買い上げいただきまして、今日はその品物をお届けに参った次第でございます。」
時計「しかしながらお買い上げいただいたご息女様の年齢が大変お若い事もあり、私達お金は預からせてはいただきましたがまだ売ったとは考えておりません。ひいてはお父様にご確認願いたいのですが・・・。」
勇者「なるほど。・・・・・・」
勇者(俺の金じゃないんだが・・・ここで断るのも、この子に悪い。)
勇者「全て買いましょう。」
勇者(お父さんには後で謝ろう。)
時計「ほっ。」
酒屋「いや-ん!お兄さんおっとこまぇ!!」
果物「あらあら、品物を確認しなくてもよろしいのですか?」
勇者「この子が選んでくれたものですから、大丈夫でしょう。」
継子「・・・。」
時計「ほっはっはっはっその通りですな。この子は幼いながらも見る目が良いですからねぇ。」
酒屋「いやー・・・少なくともお酒は選ばせらんないから、これは私が選んだけど・・・・・・でもどれも自信持っておすすめ出来るよ。」
果物「うふふ、この子は舌も確かですよ。美味しい果物を選んでいましたから、楽しみにしててくださいね。」
時計「それでは門兵さん、中に運び込んでも?」
兵士「あ、え、えっとーですね・・・。加護者殿? どこに運べば?」
文官「・・・全てあちらへ持っていくのですか?」
勇者「えぇ、そのつもりです。」
文官「では、検品の後、大広間へ持っていき一所に固めて置いておいて下さい。検品は・・・あなたにお願いしても?」
兵士「う、うっす!頑張ってやらせていただきます!」
文官「ではお願いします。皆様、わざわざ王城に御足労頂いた中申し訳ございませんが、城の中に入るには十分な審査が必要となりますので、今日入る事は出来ません。」
文官「なにか品物ごとに注意事項があるならば今お聞かせ願えますか?」
時計「・・・では2つほど。こちらの時計大変精巧な出来で御座います。故障の元となるため運ぶ時は動力を切るようお願いします。今も切ってあります。」
時計「動力はゼンマイで御座いますので一日一回、限界を超えて回し過ぎないようにお願いいたします。」
果物「んー・・・そうですねぇ。こちらの果物はリンゴに比べると痛みやすいので、出来れば早めにご賞味くださいね。」
酒屋「ワインの扱い知ってる人はいる? あんまり揺らさないようにして、もちろん保存は地下でお願いね。先に買ってってもらったやつも温度変化させ過ぎないようにして、光に当てないで・・・」
文官「・・・・・・はい、了解しました。では私が責任もって搬入させていただきます。本日はお届けとお手伝い、真にありがとうございました。」
時計「また御贔屓に。失礼いたします。」
酒屋「はい、ワイン。高いんだからね!ちゃんとしてよ!」
果物「どうぞ一つ御試食ください。お気に入り下さったらまた私の店へ来てくださいね。では。」
文官「ふぅ・・・、では伝声管で何人か兵士さんを呼んでもらってもよろしいですか?」
兵士「う、うぃーっす!すぐ呼びつけます!」
時計「おっとすいませんお父様、一つお渡しする物を忘れて居りました。」
勇者「? なんでしょうか。」
時計「こちら領収書の控えとなります、どうぞ。」
勇者「あぁ、これはどうもすみません。」
時計「今日の出来事は私にとって良い思い出になりました。今度は是非親子でご来店ください。では今度こそ、失礼致します。」
勇者「・・・。」チラ
勇者「フフッ・・・。」
勇者(なるほど、これを信用と実績が重要な高級店でやられたら、思い出にもなるか。良い思い出とは、あの人はいい人だな。)
勇者(サイン欄に熊の絵が描いてある。)
継子「・・・どうしたの?」
勇者「俺にとってもいい思い出が出来た、という事だ。」
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