過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いをかけたけどやっと対面できそうだ」
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432: ◆SHpOT25On.[saga]
2013/01/06(日) 03:53:48.23 ID:0t2iTKtmo
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一室

女商人「・・・。」

勇者「・・・。」


勇者「・・・普通にしろ、というのは、やはり難しいか。」

女商人「・・・・・・すいません。」

勇者「別に、責めているわけじゃない。」
腕輪≪チャラ≫

勇者「・・・。」
腕輪≪・・・≫

女商人「・・・。」

勇者(欲張りだな。 一緒に居てくれるだけでいいと何度も思っていたのに。)
勇者(今は、もっと傍に居てほしい。俺を支える存在ではなく、背中合わせの人として。)

勇者(俺も、商人を支えたい。・・・出来ない、のかな。)

勇者「・・・少しの間、一緒に居れなかったな。」

女商人「・・・すいま、せん。私が、もっとちゃんとしてれば、砂漠でもなんとかなったかも・・・」

勇者「あー・・・戦った時に言った事は、まぁ、あまり気にしないでくれ。」
勇者(一部かなり支離滅裂な事を言っていたな。イライラしていた所為だろうか。)

女商人「・・・。」

勇者「・・・。」
勇者(手や足の1、2本がなんだ。俺にとっては、商人を失う事の方が辛い。傍に居てほしい、いてあげたい。)
勇者(全て許す。・・・軽い、言葉か、自分しか見ていない。商人は知っている。俺が許している事、どんな存在だとしても、受け入れる事を。)

勇者(だからこそ苦しんでいる。俺の傍には居れないと思う、資格が無いと考える。)
勇者(自分という存在を許し難い。商人の心の傷は、重く、のしかかる。)


勇者(俺はその重みを、肩代わりする事が出来ない。俺が、その重みだから。)

勇者「・・・どう、すればいいのかな。」
勇者(なんともかんとも、思いつかない。)

女商人「・・・・・・すいません。」

勇者(あの時俺は、間に合わなかった。どんな障害があったとしても、駆けつければければいけない。)
勇者(どんなところへでも、誰よりも速く、駆けつける事が出来る足が欲しい。)

勇者(全てとは言わない、守りたい人を守れる、腕も欲しい。)

勇者「・・・ゴホ」

女商人「っ。大丈夫ですか?」

勇者「あぁ、平気だ。ずっと寝ていたから、乾燥したのかもしれないな。」

女商人「お水持ってきますね。」

勇者「いや、一緒に行こう。支えてくれ。」

女商人「はい。」


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