過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いをかけたけどやっと対面できそうだ」
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◆SHpOT25On.
[saga]
2013/01/06(日) 04:14:21.52 ID:0t2iTKtmo
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
研究所通路
ギィィ・・・
勇者「・・・む?」
・・・ィィィィ
勇者(何の音だ? 聞き覚えが無い。)
勇者(曲がり角の奥か。)
カツ カツ カツ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
工房
ドリル≪ギュィィィィィ・・・≫
魔王「・・・。」
ィィィィィィィィィィィィンン
魔王「・・・」
片腕≪コトッ≫
魔王「・・・。」
ジー
魔王「・・・ふむ。」
勇者「何をしているんだ?」
魔王「素体を作っている。今は息抜きにフレームをな。」
勇者「素体?」
魔王「魂の無い土人形とでも言おうか。私達の乗り物となる。」
勇者「・・・細い腕だな、女型か?」
魔王「私達に本来性別は無い。が、長く生きていると差別化されていってな。」
魔王「コイツは性格や口調が人間で言えば女の様だ。だから、まぁシャレを込めてな。」
勇者「コイツ?」
魔王「ん。」
指≪ピッ≫
巨大フラスコ≪・・・・・・≫
茶色い光球≪・・・≫
勇者「あっ・・・。」
魔王「まだまだ安定しなくてな。というか、もう正直限界ギリギリで、手助けをしないと今にも霧散してしまいそうでな。」
魔王「どうも自分の魔力、つまりは自分の身体を流出させて何かしらの魔法を使っていた形跡がある。」
魔王「そして消滅する直前に供給物を何かに変えた形跡もな。うーむ器用な奴だ、封印されながらもよくそんな小細工を。」
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