過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いをかけたけどやっと対面できそうだ」
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◆SHpOT25On.
[saga]
2013/03/18(月) 02:37:00.50 ID:3z/IA00wo
土「そうかしら?」
女商人「えっ?」
土「治らないなんてことは無い筈よ。現状じゃ無理だけどね。」
勇者「どういうことでしょう。」
土「あの図体の大きい、あまり役に立ってない人間が居るでしょう? 勇者が足を砕いた。」
勇者「それはあんまりな言い草では。」
土「足を砕かれたのに普通に再登場したわよね。つまり敵方には欠損を治す事が出来る存在が居る事になるわ。」
勇者「それは、俺も気づいていましたが、しかしだからと言って俺を治してくれるとは思いません。」
土「治すのに必要な物は特異的な魔力だけ・・・ならば再生をする敵を捕まえてしまえばいいわ。」
土「あとは私が治してあげる。」
女商人「な、治るんですか? 勇者さまの腕と脚だけじゃなくて、その、顔の火傷跡とか、視力とかも?」
勇者「・・・商人、何故俺の視力が落ちている事を?」
女商人「え? だって勇者さま遠くを見る時に目を凝らす事なんてなかったのに、火傷の後は凝らす様になってたじゃないですか。」
女商人「瞼も爛れていましたから、目に影響が有ってもおかしくないと思っていたんですけど・・・。」
勇者「驚いた。確かに右目の視力は少し落ちているが、それを気取らせたつもりは無かったんだが・・・。」
土「視力が落ちた原因は角膜が傷ついたからよ。だったら治るわ。目が無くても治せるもの。」
土「と、なると・・・むやみに敵を殺せないわね。魂だけを剥がす魔法もあるけど、結局拘束しなければならないし・・・。」
女商人「そ、そうですね。勇者さまが治るかも知れないんですから、殺しちゃいけませんね。」
勇者「状態異常系統の魔法は効いてくれるでしょうか?」
土「どうかしら、そんな単純な手法で捕まってくれるとは思えないわ。それに、彼等は無詠唱で転送術式を発動できるみたいだしね。」
土「仮に効いたととして拘束目当てで使えるものは睡眠魔法のみね。それぐらいなら防ぐことは簡単だわ。」
勇者「今度襲ってきたら試してみることにします。相手の動きに対応するだけで手一杯だったが、今度はこちらも攻勢に出ないといけませんね。」
土「相手の引き際が潔すぎるのよね。勇者の視力を奪った時もチャンスを無碍にしていたわ。その時は私が居たから本当はチャンスでは無かったのだけれどね。」
勇者「しかし引き際が良いと、こちらが追撃に移りづらいのは確かです。」
土「そうね、早期撤退の利点はそこだわ。波状攻撃の勢いも維持できるし、悪いとは言えない。」
土「だけど・・・らしくないわ。使い潰す事を前提にすればもっと良い手法も取れるはず。」
土「白にも性格の変化が・・・、石生成壁」
石壁≪ズニュ≫
勇者「っ、どうしました?」
土「その壁から出ないように。昼間と同じく、私の検知外からの光による狙撃よ。音も無いから見逃すとなにされたか分からないわね。」
光球≪プシュン≫
勇者「光と言う事は、昼間に襲ってきたあの潜水服の奴、ですよね。」
土「恐らくそうね。光源も消したし、これで相手からも見えなくなるはずよ。商人ちゃんも勇者の傍に居て。」
女商人「は、はい。」
勇者「待ってください。俺は昼間待ち伏せを食いました。もしかしたら何かあるかも知れません。」
土「ならば尚更その壁から出ない事ね。さっきのも明らかに貴方を狙ってきていたわ。行動能力を削ぎに来てる。」
服≪ボシュゥ≫
土「あら。」
女商人「あっ!」
勇者「お母さん!?」
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