過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いをかけたけどやっと対面できそうだ」
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◆SHpOT25On.
[saga sage]
2013/05/18(土) 08:06:24.64 ID:aKzIqfBmo
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夜
女商人「す、すいません、まさか私にそんな欠陥があったなんて・・・。」
勇者「商人を作った魔王でさえ予想していなかった事なのだから仕方が無い。それより、」
左腕『恐らく私達は今も監視されているわよ。』
女商人「えと・・・私寝ていたから良く分からないんですけど、何もない所から腕だけが出てきたんですよね?」
勇者「そうだ。毒の付いたナイフでお母さんの背中を突いていた。」
左腕『不可解なのは私が一切気づけなかった事よ。刺される直前に一瞬魔力界に揺らぎはあったのだけど・・・。』
勇者「・・・俺にはお母さんのその感覚が全く分からないのですが、結果を述べるなら刺した相手はどういう存在なのでしょうか。」
左腕『そうねぇ・・・、未知の相手かしら。』
女商人「一切分からない、と言う事ですか・・・。」
左腕『魔力界にも物質界にも痕跡を残さずに隠れる事が出来る、そんな魔法技術私は知らないわ。』
勇者「あの大雨が降ってきていた日、俺は待ち伏せされました。行動を完全に把握されていたとしか思えない。」
勇者「特殊な装備なのかと思いもしましたが、今日の事を統合して考えると監視役が居てテレパシーか何かで通信していた、と考える事が出来ます。」
左腕『今日までその監視役が攻撃に出なかった理由は何かしら。不意打ちが出来るなら早々に私達を排除出来たと思うけど・・・。』
女商人「えと、万全を期す為、とかでしょうか? 話を聞く限り攻撃直前に感知は一応可能の様ですし、囮も豪華だったようですし。」
左腕『・・・攻撃を受けた時、謎の腕は敵の科学者が投げたナイフを受け取って攻撃していたし、物質を隠す事はできないのかしらね。』
勇者「生身では俺達に対する事が不可、だからだけでは今日攻撃に出た意味が分かりません。」
左腕『私達が分からないなら敵の一方的な都合の可能性が高いわ。これ以上考えると泥沼かもね。』
女商人「あの、それより私敵が撤退した理由が分からないんですけど・・・。大きな障害を排除出来て、戦力も揃っていたのに逃げるなんて・・・。」
勇者「・・・戦力が整っていたとはいえ足元はまだ沼だったから、大事を取ったんじゃないか?」
左腕『嘘は良くないわね勇者。』
勇者「・・・。」
女商人「えっ? えと、どういう事でしょうか。」
左腕『魂源属性って知ってる?』
女商人「えと、魂を構成する魔力の属性、ですよね?」
左腕『そう、勇者の場合は合成・・・貴方達が言う転真属性なのだけれど、今の勇者は転真属性の魔法を使えないわよね?』
左腕『あくまで魂源属性は魂の属性であって魔力臓器により分化される際に完全に別の物に代わってしまうからなのだけれど、』
左腕『魂源属性の魔法は魔力臓器を通さなければ実は使えるのよ。魂そのものを魔力に分解すればね。』
左腕『ただ人間でエレメントの様な魔力運用をするのはあまり良くない事だと私は思うわね。』
女商人「つまり、勇者さまは自分の魂を削って合成属性の魔法を使って追い返したって事ですか?」
勇者「・・・使う直前に向こうが勝手に退却した。だからまだ削っていない。」
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