過去ログ - ランサー「ゲイ…ボルグ!」アンリ士郎「アッー!」
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242:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/30(月) 17:54:00.37 ID:AYSPkrM30




 有珠がアンリを幻惑の世界へ連れていったところまでは作戦通りであった。
 だが、彼女は
 時間軸・境界の異なるこの結界をもろとも喰らい取り込んだというのだ。
 

 それだけではない。
 有珠の立っている位置からさほど離れていないところに大岩があって、海に向かって張り出している。



 海だ。
 そう、海があるのだ。



 焚火と彼等の姿は、その大岩の手前にあった。にもかかわらず大岩よりはるか遠くに見える。
 距離の問題ではない。焚火が、小さいのだ。
 そして彼等の姿もそれに比例して、小さい。まるで人形のように。
 わけがわからず何度も瞬きしたそのとき、異様な気配が全身を包んだ。



 何かが沖から押し寄せてくる。

 そして海はいつか見たのと同じ淡い光に満たされた。
 銀の毛皮をきらめかせ、無数の小さな鼻面をひくつかせ、小さな齧歯類が茫漠たる海を埋めつくし、やってきた。
 そしてその後から、光り輝く巨大な船の影が見えた。
 とたんに頭の中をかき回されるような衝撃があった。
 水平線近くのその帆船のようなものが自分を呼んだ。


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