過去ログ - ランサー「ゲイ…ボルグ!」アンリ士郎「アッー!」
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243:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/30(月) 17:59:42.36 ID:AYSPkrM30



 有珠が硝子瓶を落とし、巨大な岩の巨人を堤防にして干渉を遮る。

 その最中

 確かに手招きしているような気がした。
 次の瞬間、光は消えていた。
 船も、小動物の大群も、浜辺に燃えていた火も、小さな白装束の女性たちの姿も、
 何もかもが濃い闇に溶けてしまい、あとには寄せては返す波の音が聞こえてくるばかりだった。
 有珠はきびすを返し、双子を回収して戻った。
 そして苦しげな呼吸で寝入っている自身のサーヴァントを揺すり起こす。



有珠「……今宵はここまでのようね」


キャスター「……う、うう」


アサシン「……」


有珠「……御機嫌よう」


 遠ざかりゆく影が言った。
 これまでとは異質の恐怖がアンリを襲った。
 彼女に助けてもらわねば、自分はあの幻影の不和の中でくびり殺されていたことだろう。
 霧が晴れ、元のダンジョンに視界が戻るとアサシンさんが待っていた。
 陛下にお目見えし、アサシンさんの頭を床に叩きつけたあの一瞬を衝いて囚われたのだそうだ。
 通常干渉が不可能なあの不気味な異界は、アサシンさんの異能の力を持ってしてようやく
 対処が可能な非常に高度なものだという。


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