過去ログ - まどか「あの程度で『殺し合い』ねぇ……」
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241:1[saga]
2012/07/28(土) 07:24:11.20 ID:Bf6Tz+ic0
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杏子の教会の外

杏子「着いたよ」

まどか「え?」

ほむら(やっぱりここなのね…)

さやか「ここに連れてきたかったの?何なのここ?」

杏子「教会だよ」

まどか「ボロボロだね…火事でもあったのかな」

杏子「…まあ、そんなとこさ」

さやか「こんな所に連れて来て、何の用なの?」

杏子「中に入るぞ」

さやか「え、ちょっと」

まどか「勝手に入っちゃってもいいの?」

杏子「いいから来なよ」

ほむら「入りましょうまどか、足元に気をつけて」

まどか「うん…」

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杏子の教会の中

杏子「ちょっとばかり長い話になる…食うかい?」

さやか「…いらない」

ほむら「私もいいわ」

まどか「わたしも…夜ごはん食べれなくなっちゃうから」

杏子「そうかい…」

さやか「で、話って何?」

杏子「…ここはね、あたしの親父の教会だったんだ」

さやか「えっ…」

杏子「あたしの親父は正直過ぎて、優し過ぎる人だった。毎朝新聞を読む度に涙を浮かべて、真剣に悩んでるような人でさ」

杏子「新しい時代を救うには、新しい信仰が必要だって、それが親父の言い分だった」

杏子「だからある時、教義にないことまで信者に説教するようになった」

杏子「もちろん、信者の足はパッタリ途絶えたよ。本部からも破門された。誰も親父の話を聞こうとしなかった」

杏子「当然だよね。傍から見れば胡散臭い新興宗教さ。どんなに正しいこと、当たり前のことを話そうとしても、世間じゃただの鼻つまみ者さ」

杏子「あたしたちは一家揃って、食う物にも事欠くようになっちまった」

さやか「………」

杏子「納得できなかったよ。親父は間違ったことなんて言ってなかった。ただ、人と違うことを話しただけだ」

杏子「少しの間だけでも耳を傾けてくれれば、正しいことを言ってるって誰にでもわかったはずなんだ。なのに、誰も相手をしてくれなかった」

杏子「あたしはそれが悔しかった。許せなかった。誰も親父のことをわかってくれない。それがあたしには我慢できなかった」

杏子「だからキュゥべえに頼んだんだ。みんなが親父の話を真面目に聞いてくれますように、って」


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