過去ログ - まどか「あの程度で『殺し合い』ねぇ……」
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243:1[saga]
2012/07/28(土) 07:41:36.41 ID:Bf6Tz+ic0
さやか「え?」

杏子「キュウべぇの奴に聞いたよ、あんたの様子を色々とな」

さやか「…」

杏子「あんた、あの坊やと付き合ってるんだって?あんたが願いで腕を直した幼馴染と」

さやか「それが何?」

杏子「で、ほむらを先生にして鍛えてもらってんだろ?魔法少女の修行として」

さやか「だから?」

杏子「言わなきゃわからねぇか?」

さやか「だから何がよ?」

ほむら「…状況がそっくりね。杏子が契約したての頃と。杏子が巴マミに弟子入りして、父親のそばで自らの願いの成果を実感していた頃と」

さやか「…それって、あたしもあんたと同じになるって言いたいわけ?」

まどか「そんな…」

杏子「いや?断言できることなんか何もねえさ。このまま何もかも上手く行き続けるかもしれねぇ。逆に、あたしみたいに何もかも破滅することもあるかもしれねえ」

さやか「じゃあ何が言いたいのよ?」

ほむら「あなた、世の中に事故が絶えないのは何でだか知ってる?」

さやか「何よいきなり…」

ほむら「何故なら、みんな誰もが自分が事故に遭うなんて思わないからよ。特に事故の加害者はね、自分が事故を起こすその時まで、まさか自分が事故を起こすなんて思ってもいない。その楽観が注意不足の原因となり、事故を起こす」

ほむら「日頃テレビや新聞で事故のニュースを見ることがあっても、そんなのは人事だと誰もが思ってる」

ほむら「あれは自分には関係ない、自分は事故とは無縁の人間だ、自分が事故を起こすわけがないってね」

ほむら「明日は我が身っていう想像力がまるで無いの。人の失敗から教訓を得ようとしない」

ほむら「あなたは杏子の話を聞いて、どう思ったかしら?」

ほむら「『ひどい話だ』と思う自分ががいて、その一方で『自分には起こり得ない、関係ない話だ』と思う自分もいたのではないかしら?」

さやか「……」

杏子「…まあ、魔法少女になりたての頃のあたしが同じような話をされても、似たような反応だったろうね」

杏子「自分の願いのせいで一家心中全て破滅なんて、普通信じられねぇし信じたくもねえ」

杏子「実際、その頃はあたしの願いでみんな幸せだったからね。親父は喜んでたし、マミのおかげで魔法少女も充実してた」

杏子「なのに『あんたの願いのせいであんたの家族は破滅するかもしれません』なんて、幸せいっぱいな時のあたしじゃ、そんな話は相手にしなかっただろうさ」

杏子「それどころか、あたしの願いに難癖つけんな、あたし達の幸せに水を差すなって怒ってただろうな」

さやか「……」



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