過去ログ - 桐乃「ねぇ、散歩行かない?」京介「……そうだな、たまには行ってみるか」
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◆Koneko/8Oc
[sage saga]
2012/05/05(土) 23:31:56.55 ID:x7yyTIE9o
俺が小学生だったときの話だ。桐乃は、確か一年生か二年生くらいだったと思う。
その頃、桐乃はまだ身長も低くて、風呂に入るときはいつもお袋と一緒に入っていた。
頭もお袋が洗ってやるんだが、風呂から上がって来た桐乃の髪の毛はいつもびしょ濡れ状態。
バスタオルで適当に拭いただけなのが明らかだった。
お袋が桐乃をパジャマに着替えさせると、桐乃はドライヤーとブラシを持って俺のところへやって来る。
俺が先に風呂から上がって、リビングで寛いでいるのを見計らってやって来るんだ。
兄貴の俺に、自分の髪の毛を乾かせと命令してるようなもんだよな。
俺がドライヤーとブラシを受け取ると、桐乃は当然のごとくリビングのソファーに腰掛ける。
俺はその頃、桐乃専属の小さな美容師さんみたいなものだった。
そうは言っても、俺が出来ることは髪の毛を乾かしてやって、あとは丁寧にとかしてやるくらいだが。
桐乃の髪は長くて乾かすのは大変だったけど、俺としては苦ではなかった。
大変だったのは、桐乃は髪をとかしてやっていると、いつの間にか眠っちまうことだった。
「もういい。……もうやめて、お願いだから」
「俺、何か気に障るようなこと言っちまったかな。
子供の頃の話だし、話しても良いかなって思ったんだけど、気に障ったんならすまない」
「違うの、そうじゃないの。……これ以上京介の話聞いたら、あたし、泣くかもしんない」
俺は開きかけた口を思わず閉じた。
桐乃がカーディガンのポケットからハンカチを取り出すのが見えたんだ。
泣かすつもりなんかまったくなかったけど、話さなかった方が良かったのかもしれない。
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