過去ログ - ペンデックス「魔力生成のためにご協力をお願いします」上条「」
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37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2012/04/12(木) 00:49:46.02 ID:G5bnKV1co
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 数時間後。

 起床。

 学園都市でもちゅんちゅんと雀は鳴く。
 田園があるわけでも虫が豊富な訳でもないが生き物はタフなのだ。


「ふわああああ」


 大きなあくびを隠さないまま上条はじりりとなる携帯電話の目覚まし機能を止めた。
 見れば、ゆーがっためーるのランプが点灯している。

 開けるとそこには一件。恋人である御坂美琴より。


『おはよう。今日は朝ご飯つくりに行くね』との一文。


 ばわっ、と起きて駆けだすようにリビングに向かえば美味しそうな味噌汁の匂いとともにカエル模様のエプロンを纏った少女がそこにいた。
 エプロンの下は名門常盤台の制服。肩口で整えられた柔らかそうな茶色の髪。白い花弁の髪飾り。


「やほー。お目覚めみたいね。寝癖ついてるわよ」


 にこっと笑うのは愛しい恋人の御坂美琴。
 もちろんここに彼女がいるのは合鍵を渡しているからである。
 インデックスの事情に関しては了承済みだ。

 どくん、と上条の心臓が鳴った。きりりと痛んだ。


「や、やほー。朝ごはん作ってくれたのか。忙しいのに悪いな」


 視線を微妙にそらしながら美琴に返答する上条。
 ドロドロしたコールタールのような罪悪感が染みついて離れない。



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