13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)[sage saga]
2012/04/15(日) 10:00:35.62 ID:45Owf8ybo
空耳だったのかな。
姫子「どうしたの?」
風子「ううん、なんでも。熱いお茶と冷たい水、どっちがいい?」
姫子「お茶を貰おうかな」
風子「どうぞ」
姫子「ありがと」
風子「どういたしまして」
姫子「……」
風子「窓の風景は海だけだよね」
姫子「うん。……あっつ」
風子「熱いから気をつけてね」
姫子「早く言ってね」
風子「……」
姫子「何か見えるの?
真っ暗だから外の景色なんて見られないと思うけど……」
風子「うん。そうだよね」
窓から外を眺めていた。姫ちゃんの言うとおり外は太陽が沈んだ暗闇の世界。
灯を放っているのはこの船だけなんだろうな。
遠くからこの船をみたら、ポツンと浮かぶ光の玉なんだろう。
想像したら少し怖くなってしまった。
「はい、天ソバおまたせー」
姫子「あ、どうも。いただきます」
「はーい。牛丼もうちょっとで来るからねー」
風子「……」
姫子「……」
料理は見た目じゃないとは言うけれど。
牛丼は期待できないかなぁ。なんて、失礼かな。
あれ、どうして牛丼を頼んだんだろう……勢いかな。
「牛丼おまたせー。ごゆっくりー」
風子「いただきまーす」
姫子「……」モグモグ
こ、これは。
風子「普通の味だね」
姫子「まぁね」
私と姫ちゃんは普通の味がする夕食を黙々と食べた。
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