過去ログ - 姫子「グッド・ラック」
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)[sage saga]
2012/04/16(月) 20:13:11.81 ID:jhabFmV8o


朝風呂ってこんなに疲れるものだったかな。

まぁ、いいや。暖かいお湯に浸かって朝日を眺めながら癒そう。


姫子「……」


脚から湯船に浸かっていくと徐々に温かさが体全体に広がっていく。
うん、いい湯加減。

わたしはそのまま腰を下ろす。
風子はそのままじゃぶじゃぶと窓際まで進んでいった。

窓が割合大きくなっているので、この位置からも外の景色が見える。
だけど、風子はもっと広く見たいんだと思う。

群青の空を白に染めていく太陽。
もう少し青を感じていたかったけど、しょうがないか。風子に付き合っていたせいだ。


「お姉さんたち、面白いですね」

姫子「はは……」


引きつってしまった。
高校生くらいの女の子、好奇心からか目がくりくりしていて可愛いと思った。


「すいません、突然失礼なことを」

姫子「いえ、気にしてませんから……」


隣で申し訳なさそうに謝る、この子の姉らしき人。

さっきのは子どもがよくやる、やられたらやりかえす、みたいなものだから恥ずかしい。

風子はわたし達を気にせずに外を眺めている。そんなに見惚れるくらい綺麗なんだろうか。
わたしも並んで朝日を浴びよう。風子はすでにヒカリを受けながらぼんやりしている。


「失礼ですがおいくつですか?」

姫子「あ、えっと、今年で21です」

「わぁ〜、一緒だぁ〜」

姫子「えっ!?」

「ん?」


びっくりしたぁ。てっきり4つか3つ下だと思っていたのに……。
それより、なにに驚いたのか不思議な顔をしているこの子になにか返さないと。


「お姉が割と若いもんだから驚いたんじゃない?」

「そうなんですか?」

姫子「……はい」

「よく言われます」

姫子「お姉……?」

「そう、この人の一つ下の妹なのアタシ」

姫子「……」


そうなんだ、逆だったんだ……。大きいリアクションしなくてよかった。



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