35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)[sage saga]
2012/04/16(月) 20:14:54.61 ID:jhabFmV8o
「で、あっちで静かにしているのがアタシの3つ上の姉」
姫子「……」
そういえば、この場にもう一人いたね。
体の向きを変えてそっちを見る。軽く会釈をされたから、つられて返す。
22歳の落ち着きには見えないな、この三姉妹には色々と驚かされる。
「お姉さん達はご旅行ですか?」
姫子「はい。これから北海道の道東を中心に見て回ろうと思っています」
「わぁ〜、いいなぁ〜」
姫子「……」
見た目だけじゃなくて、言動も幼く感じるな。
風子とは違う感覚。どっちかというと――
風子「姫子さん?」
姫子「ん?」
風子「……」
姫子「……」
「……?」
この人は? と目で問いかけている。紹介して欲しいみたいだ。
風子は呼び名を使い分ける。姫子さんと呼ぶときは社交辞令モードになったとき。
わざわざ使い分ける必要がわたしには分からないけど、本人は楽しいのかもしれない。
風子「……」
姫子「えっと……」
「?」
「ほら、お姉……朝日を拝みに来たんでしょ」
「うんうん」
姫子「……」
うなずきながら窓際へ移動する彼女。
名前を聞こうと思っていたところへ、遮らるように言葉が挟まれた。
「……」
姫子「……」
風子「……」
3人並んで静かになる。どうも空気がおかしくなったような気がする。
わたしだけかな。
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