38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)[sage saga]
2012/04/16(月) 20:21:26.86 ID:jhabFmV8o
グァングァン
洗濯機から服を取り出して、そのまま乾燥機へ放り込んで回している。
結局風子は来なかった。まさか、一人で朝食を取っていたりしないだろうか。
さすがにそれはないか。
風子は基本的に意地悪だけど……って、
姫子「む……」
あそこに座っているのは風子なのかな?
いや、風子だ。なんでそこに座っているんだか……。
風子「……♪」
姫子「……」
視線を窓の外へ向けてわたしのウォークマンで音楽を聴いている。
一応、風子にも聴かせられるようにとクラシック音楽を入れていたけど、
こんな使い方をされるのは心外だなぁ。
背後に回って、そっとイヤホンを外す。
風子「!」
姫子「ここでなにをしてんの」
風子の肩が跳ねた。
風子「びっくりした……。のんびりと音楽を聴いていただけだよ」
姫子「一人で待っていたんだけど、話し相手くらい……」
風子「ごめんね」
姫子「謝って欲しいわけじゃないんだけどさ。
風子、わたしがあそこでヒマを持て余していたこと気づいていたでしょ?」
風子「うん」
姫子「……」
しれっと頷く風子。脱力するわたし。
本当に意地悪だ、この子。
慣れてしまったから、特に嫌って訳じゃないけど……。
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