過去ログ - 姫子「グッド・ラック」
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641:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)[sage saga]
2012/09/30(日) 14:11:06.32 ID:WmJAPMKKo

私の両肩に手を乗せて嬉しそうな声で言い放つ彼女。


瀬織「……そうね。人の心か……」


私の目を見て思案する瀬織さん。


瀬織「何時の時代も人の心は変わらないわね」

風子「……」

瀬織「醜くて、汚くて、狡くて、酷いもの。何時まで経ってもガキなのよね」

紬「……」

律「……」

  ――。

瀬織「そうね、だから怖いのかもしれない、私は」


どの言葉に同意をしたのか分からない。


紬「怖いのに、人の近くに居る理由は……?」

律「そうだな。矛盾してるような気がする」


二人が瀬織さんの心を覗くように問いかける。


瀬織「怖いからこそ、近づいて、相手を見極めようとするのかもね」


禅問答をしているようだった。


瀬織「でもね、子供のような風子は嫌いじゃない。理由はそれかもね」

風子「……え」


20の半ばを迎えようとしている私を子ども扱い……。
3000分の23で割り切っているからなのかな。


律「確かに、風子は子どものような感じだな」

紬「うんうん」

風子「……」


言葉に窮していると瀬織さんが立ち上がって軽く背を伸ばした。


瀬織「んー……っと。今月で、ここ辞めるから」

風子「ど、どうしてですか?」

瀬織「充分にお金も稼いだからね。丁度いいからこの土地を離れる」

風子「あと二日……そんな、急に……」

瀬織「色々と理由があってね」

律「あ、私が正体をバラしたから……か?」

瀬織「そんなところ」

紬「戻ってくるんですか?」

瀬織「戻ってきても、あなた達がいないから、それは聞く意味無いよね」



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