過去ログ - 杏子「朝起きたら、ほむほむがアタシの口の中で死んでいた……」
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/04/18(水) 17:54:03.36 ID:hg1M/kvmo

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エリア間の交流を完全に遮断してしまったのが全ての元凶なのだろう。
このエリア…【ほむまどゾーン】では、今や「あんあん」はすっかり幻の生き物になってしまっていたのだ。
本来の温厚な姿を見たことある者は誰もおらず、どういう訳か広がってしまった恐ろしいほ食の伝説だけが一人歩きする謎の生物…
ほむまど達が己の恐怖を投影する鏡――それが「あんあん」の正体である。

暗示の効果は絶大だ。   、、、、、、、、、、、、、
何しろ――――コイツらは「自分と全く同じ姿をした動物」を何の躊躇もなく食べてしまう。

【ほむまどゾーン】で提供される「餌」(献立表には【肉】とだけ記されている)――あれどう見たってほむまどの姿焼きだよね。
ジェニファーたちと散歩してたらうっかり餌場に迷い込んでしまって、思わず嘔吐しちゃったよ。
笑顔で家族団欒しながら、自分そっくりの姿焼きを我先にと頬張る姿……これはもうちょっとしたホラーだ。
    、、
これは「餌」だと、そう教え込まれたから、笑顔で食べられるんだろうね。
それが自分の仲間なんじゃないか、なんて疑問は微塵も浮かばない。
あの仔ほむに『エサ』って名前をつけてたらどうなっていたことやら……

全ての点と点が繋がっていき、ほむ種研究に対する一つの方向性が固まりつつあった。
まったく、中途半端に言語能力なんて持つもんじゃないよね――



こうして、僕は非常にスッキリした晴れやかな気持ちで『アンアン』の逮捕劇を見守ることができた。


まどまど「マグゥ…マドマドォ…」アリガトウ…ホントニアリガトウ… ポロポロ
りぼほむ「ホムンッ」トウゼンノコトヲシタマデ ファサッ

仔まど「ミャロォミャロォ…」コワカッタヨ… ダキツキ
ほむほむ「ホムゥ…///」モウダイジョウブダヨ ペロペロ

                                     、、、、、、
「まったくどっから入り込んできたのやら。早くみんなみたいにお淑やかな「あんあん」になれるといいね」

りぼほむ「ホムゥ」マッタクダ

りぼほむの聡明な判断により、迷い『アンアン』は、【あんさやパーク】へと護送されることになった。
お仕事お疲れ様です!


りぼほむ「ホムッフゥ!!」イクゾ!! クビツカミ
仔ほむ「イモウト… オカァサ…」イヤァ… ポロポロ

りぼほむ「ホムンッ!!」トビタチ

バサバサバサ…
ワタチノセンジョウハココジャニャイィィィィィィィィィィィ…
ココジャニャイィィィィィィ……
ニャイィィィ………
ャイィィ…
ィィィ…
ィ…







「貴重な実証が得られたことだし、これでほむ種の研究が捗るよ!
  それじゃ帰ろうか、ジョン・ジェニファー」

ジェニファー・ジョン「「ホムッフゥ♪ マッフゥ♪」」ホムフード ムシャムシャ


野生ほむまど親仔『『『ムシャムシャ♪ ムシャムシャ♪ ムシャムシャ♪ ムシャムシャ♪ ムシャムシャ♪』』』
餌「「「「「「ァ… ホミィ… ダレカ… マドカ… クヤシィ… コドモォ…」」」」」」




              第1部・『アンアン』と呼ばれた仔   ■おわり■





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