過去ログ - 杏子「朝起きたら、ほむほむがアタシの口の中で死んでいた……」
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(チベット自治区)
[sage]
2012/04/18(水) 17:51:37.87 ID:hg1M/kvmo
ふむ。どうやらこのりぼほむには『アンアン』が見えてないようだ。面白くなってきたぞ…
先ほどの親仔の態度、来訪してきたりぼほむの発言を総合して考えると――僕の中で一つの仮説が生まれつつあった。
りぼほむ「ホッムゥゥゥゥッ!!! ホンガァァァァァァァァァァッ!!!」ジムショニコイ!!
怒り覚めやらず怒鳴り散らすりぼほむ保安官。
おっと、このままじゃ本当に愛護条例違反で前科者だ。申し開きをせねば。
「本当に『アンアン』なんだってば、その仔に直接聞いてごらん」
納得いかない様子のりぼほむだったが、この一家も事件の当事者である以上、氏名・生年月日・居住エリアを記録せねばならない。渋々事情聴取を始めるりぼほむ。
りぼほむ「…ホム、ホムゥ?」オナマエハ?
ほむほむ「ホム…ホムゥ」ホムホムデス
まどまど「マドマドォ!!」マドマドデス
仔まど「ミャロミャロ…」コマドデス
仔ほむ「ホミュ…ホミュゥ…アンニャン…」『アンアン』ダヨォ… ポロポロ
りぼほむ「ホマァ!? サクラキョウコォォォッ!!!」ギロリッ
仲間を気遣う優しげな表情は一転――戦闘種としての鋭い顔つきへと変わった。
りぼほむ「ホム? ホムホムキョウコォ?」ホントウニ…アンアンナノカ?
仔ほむ「ニャンニャァァァァァン…」『アンアン』ダッテバァ…
何度も親ほむと仔ほむの間を行ったり来たり、視点を往復させている。混乱している様子だ。
りぼほむ「ホムホマァ? サクラキョウコ?」
僕に聞かれてもね(苦笑) 一応答えるけど。
「確かにその仔は『アンアン』だよ」
そして、僕は満面の笑みでこう問うた。
「エリア外に脱出した野生ほむ種は発見次第ただちに捕獲――ですよね?」
りぼほむ「ホムホム」ソウダ
そう言うと、りぼほむは七つ道具の一つ・ワイヤーロープを取り出し、慣れた手つきで『アンアン』を拘束した。
本来の外骨格である弓矢を改造したものである。
仔ほむ「ホ? ホミャ!? ホミャギャァァァァァァァァァッ!!?」ウゴケナイヨォォッ!! モゾモゾ
りぼほむ「ホムンッ!!キョウコッ!!」オトナシクシロ!! アンアン!! テッケンセイサイ!!
仔ほむ「ホンビャァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」ドウチテェェェェェェェッ!!!
やはり仮説は正しかった! ハレルヤ!!
――コイツらは名前……否、言葉に支配される生き物なのだ!!
自分の仔供が凶暴な「あんあん」に見えてしまったほむまど親仔――
一度は仔ほむに見えていたはずのモノが「あんあん」に見えてしまうりぼほむ――
さぞかし、イメージ通りの獰猛な生き物が目に映っていたことだろうね。
伝聞だけの情報で「あんあん」を極度に恐れていた仔ほむにしたってそうだ。
、、、、、、、、、
僕は、あんな気弱で臆病な生き物の名前を付けられるのは嫌だろうというつもりで名付けのイタズラを試みたのだ。
だからこそ、仔ほむの「あんあん」に対する恐怖は伝聞によって生み出されたものだと気づけたわけだしね。
全ては、ほむ種の異常なまでの被暗示性の高さが見せた幻影にすぎない。
、、、
本物のあんあんは土中のきゅうべぇを食して暮らす、平和的で大人しい種だというのに――
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