過去ログ - 杏子「朝起きたら、ほむほむがアタシの口の中で死んでいた……」
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857:「ソウルジェムの研究」    *独自解釈による独自設定です[sage]
2012/05/12(土) 02:00:17.63 ID:EBlU3jOF0


感動的なシーンに水を差すようだが、ここで解説を挟む。ソウルジェムはその持ち主の体に栄養を供給し始めるときに、輝きを放つのだ。
そのことは、ソウルジェム以外の栄養貯蔵器官に最早栄養がないことを示している。つまり、栄養が一切取れなくなってしばらくすると、ソウルジェムにある種の物質が分泌され、それがソウルジェム内に貯蔵されていた物質をすべて栄養素に変える。そして、その栄養素によってほむ種はしばらく生きながらえることが可能となるが、しかしソウルジェムを他のほむ種に託すこともできるのだ。助け合って生きるほむほむとまどまどの群れだからこその特徴かもしれない。当然だが、ソウルジェムを自身の体から切り離すと最早栄養を摂取することが完全にできなくなるため、当然そのほむ種は死に至る。そうまでして助けたい相手というのは、家族ということにならないだろうか。ここまで来たところで、この実験の設定に理解をいただけたであろうと思う。さて、彼らの様子に戻ろう。





ほむほむ「マドカァ……」  グスッグスッ

ほむほむ「マドカ……」   ギュッ



ほむほむはまどまどの託したソウルジェムを手に取った。当然仔達に与えるためである。まず仔にソウルジェムからの栄養の取り方を教える。そしてそれが終わると、もはや輝き始めてしまった自身のソウルジェムも仔に与え、そのままこの世を去る。なるべく多くの栄養を仔に残すためだ。




ほむほむ「ホム……」  スッ

仔ほむ「……ミュ………」  ペロペロ

仔まど「…………ミャ……」 ペロペロ




ソウルジェムとは、それだけで栄養の塊のようなものだ。そこから栄養を摂るためには、舐めるだけでかまわないようだ。ほむほむは、仔が舐めるのに慣れてきたころを見計らって、まどまどのソウルジェムを下に置いた。それでも仔達が舐め続けるのを確認して、ほむほむは少し、仔達から離れたところに立った。先に逝ってしまったまどまどを思い、空を見上げる。




ほむほむ「マドカァ……」




そして最後に仔達の方を見て、そして、最後には沈黙した。





ほむほむ「…………」




    ぷちっ




    ぱたっ






こうして、飢えた仔の命をつなぐために、一組の番が自ら命を絶った。



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