過去ログ - 裡沙「もう、隠しヒロインだなんて言わせないもん!」
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41:VIPにかわりまして橘純一がお送りします
2012/04/16(月) 06:32:33.71 ID:SoTCbUQ50
純一「こうやって、髪をほどくと……」

ぱさっ

裡沙「あ……」

純一「……君と最初に会ったのは、小学校の時だったかな」

裡沙「あ……!」

純一「転校してきた君が、そう、あれは給食のときだね。牛乳だけ残して、困った顔で、昼休み、教室で一人になってて……それを見た時、僕、放っておけなくて、声をかけたんだ」

裡沙「うん、うん……」

純一「そして、君が大の牛乳嫌いだって聞いて、僕が『だったら僕が飲むよ』なんて言ってね。あの時はとにかく、牛乳が大好きだったからね。よく他の人からもらってたよ」

裡沙「そう……あの時から、私の初恋が始まったんだ」

純一「そうか、あの時にあってたんだ。……そのあとは、たびたび遊ぶ仲にはなったけど、次第に疎遠になっていったっけ」

裡沙「うん……」

純一「確か……美也と、僕と、君で遊んでたら、急に強い風が来て……その時に、君のスカートが思いっきりめくれちゃってさ。僕、目の前にいたから完全に見えちゃって、そしたら、君が顔を赤くして、すごい勢いで逃げちゃってさ」

裡沙「だ、だって……あの時、いきなりだったから、すごく恥ずかしくって」

純一「僕が止める暇もなくて、そのままわかれちゃって。僕も、君に嫌われたな、って思って、それ以降ぱったりだね。中学校に入って、別のクラスだったし」

裡沙「うん……でも、ずっと会えなくて、私、寂しくて……」

純一「……そうか、だからこの前、懐かしく思ったんだ。夕日をバックに、この公園にいる君が…………今度は、離さずに済んだ」

裡沙「あぁ……たちばな、くん……」

純一「……僕は、上崎裡沙が好きだ。どうしようもなく好きだ。君が僕をストーキングしてたって聞いた時も、少しうれしくなってしまったほど、どうしようもなく好きだ」

裡沙「たちばな……くぅん……」

純一「……僕の気持ち、受け取ってくれるかな?」

裡沙「……よろこんで。橘君は、ほんとに、私でいいの?」

純一「同じセリフを言うだけだよ。僕は、君が、大好きでしょうがないんだ」

裡沙「……さっきまで、この涙は悲しむ涙だったんだんだ。でも、今、この涙は喜びの涙に変わってる。うれしい、うれしいよ……しあわせ、だね」

純一「うん、そうだね……裡沙」



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